第6話

6 ❦___.
1,600
2023/03/01 14:48


箕浦刑事
箕浦刑事
そこまで言うなら見せてもらおうじゃないか、その異能とやらを
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
おやおや〜それは依頼かな〜?
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
最初からそう頼めばいいのに
箕浦刑事
箕浦刑事
何の手がかりもないのに、大した自信じゃないか
箕浦刑事
箕浦刑事
60秒はかってやろうか?

江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
そんなに要らない

ようやく始まる江戸川乱歩の超推理。


とくとご覧あれ
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
異能力 「超推理」!

乱歩さんがそう叫ぶと、周囲に眩い光が広がった
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
なるほど

この瞬間、乱歩さんは全てを理解したのだ
この推理力こそ、探偵社が支える能力である。
箕浦刑事
箕浦刑事
何が「なるほど」だ。犯人が分かったとでも言うのか?
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
もちろん。
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
犯人は_________


江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
君だ。杉本巡査

乱歩さんが指す先には杉本巡査が。
杉本巡査
杉本巡査
は?
中島 敦
中島 敦
ら、乱歩さん...?
箕浦刑事
箕浦刑事
おいおい何を言ってる
杉本は俺の部下だぞ?

すかさず乱歩さんが口を開く
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
拳銃貸して?
杉本巡査
杉本巡査
バカ言わないでください
杉本巡査
杉本巡査
一般人への拳銃の使用は禁止されています
箕浦刑事
箕浦刑事
何を言い出すかと思えば、探偵は口先だけの阿呆だな
あなた
ピキッ💢
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
その銃を調べて何も出ないなら、確かに僕は口先だけの阿呆になるね
箕浦刑事
箕浦刑事
ちっ、杉本!見せてやれ!
杉本巡査
杉本巡査
...ですが!
箕浦刑事
箕浦刑事
ここまで吠えたんだ。納得すれば大人しく帰るだろ
箕浦刑事
箕浦刑事
こいつに銃を見せてやれ
杉本巡査
杉本巡査
....

黙り込む杉本巡査
確定だ
こいつが犯人
箕浦刑事
箕浦刑事
何を黙っている!杉本!
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
彼は今、懸命に考えている最中だよ。
使ってしまった3発分について、どう言い訳するかをね。
箕浦刑事
箕浦刑事
杉本!お前が犯人なはずがない!早く銃を見せろ!

箕浦刑事が促すと、杉本巡査は銃を取り出した
だが、様子がおかしい


杉本巡査は取り出した銃の引き金を引き、乱歩さんに向ける
あなた
ちっ

まさかとは思ったが、本当にやるとは思わなかった


私は杉本巡査を捕らえ、うつ伏せにし、上に乗っかる
あなた
今、乱歩さんの事撃とうとしたでしょ
あなた
そういうの、やめたほうが身のためだよ
あなた
次やったら、殺す

巡査の手首を押さえる力が無意識に強くなる
杉本巡査
杉本巡査
あぁっ...!
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
あなたの下の名前駄目だ
あなた
す、すいません。強くするつもりはなくてその...何ていうか....
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
いいよあなたの下の名前、ありがとう

そう言う乱歩さんの声は温かかった
杉本巡査
杉本巡査
離せ!僕は関係ないっ!
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
逃げても無駄だよ
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
犯行時刻は昨日の早朝。場所はここから410m上流の造船所跡地。
杉本巡査
杉本巡査
な、何故それを...
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
そこに行けばあるはずだ。君と被害者の足跡。それと、消しきれなかった血痕も
杉本巡査
杉本巡査
ど、どうして...バレるはずないのに...
箕浦刑事
箕浦刑事
続きは署で聞こう


 帰り道



中島 敦
中島 敦
凄かったですね!乱歩さんの超推理!
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
当たり前だ!
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
あんなの僕にかかれば一発で解決するもんね!
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
てかそれより疲れた
あなたの下の名前おんぶー
あなた
はい、今日は頑張ったのでいいですよ
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩
やったー♪


太宰 治
太宰 治
あの二人はいつ見ても熱いねぇ
中島 敦
中島 敦
そうですね
太宰 治
太宰 治
昔から変わらないよ
あの二人のアツアツな関係は
中島 敦
中島 敦
そういえば、あなたの下の名前さんと乱歩さんは、どうやって知り合われたんですか?
太宰 治
太宰 治
知りたいかい?
中島 敦
中島 敦
はい!ものすごく知りたいです

太宰 治
太宰 治
その昔、探偵社とあなたの下の名前は元々_____
太宰 治
太宰 治
敵同士だったんだよ






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