第32話

〜30〜
222
2018/08/07 14:51
悪魔は消えて、危険なことはもうなくなった。
今は、人間と魔女の交流がとても多くなった。
俺は今、一人暮らしをしている。
もう、23歳の大人だ。
ピーンポーン
誰か来た。
けんと
はーい
ガチャッ
サララ
こんにちは
そこには、すっかり大人になって綺麗になっているサララの姿があった。
サララ
今日よね
けんと
ああ、そうだ。
俺は支度をし、サララと一緒に外へ出た。
そして、お墓へ向かった。
サララ
着いた。
そう、ここはルルの墓だ。
けんと
もうルルが死んで6年も経つのかぁ
サララ
早いねぇ
サララ
ルル、また来たよー
サララはお墓に話しかけた。
そして、俺たちは花を添え、お墓を綺麗にした。
けんと
ルル、また来るよ
そう言ってお墓を離れた。
けんと
サララ〜
サララ
ん?なに?
けんと
俺ん家よってく?
サララ
やったー!よってく〜
けんと
おっけー
俺らは、俺の家に向かった。
けんと
はぁ、着いたー
サララ
けんと、あれ見せて
けんと
あ、いいよ
俺は引き出しの中から、杖を取り出した。
ルルの杖だ。
サララ
懐かしいなぁ
けんと
ああ、そうだな
赤ちゃん
うぎゃー!うぎゃー!
サララ
あ!ロロちゃん!
ロロ。それはこの赤ちゃんの名前。
ルルが死ぬ直前に、呪文を唱えて赤ちゃんと手紙を残してくれた。
サララ
ほーら、よしよし!
赤ちゃん
きゃはっ!
けんと
サララ
サララ
ん?どうしたのー?そんなにあらたまっちゃって〜ww
けんと
俺さ、お前とこの先の未来を歩んでいきたい。
けんと
お前とずっと一緒にいたいんだ!
サララ
え?
けんと
俺と、結婚してください!
俺は深々と頭を下げた。
サララ
……
サララ
ルル、私でいいのかな?
サララ
あなたの好きな人の相手でいいのかな?
???
幸せになってね
サララ
え?
けんと
今のって……
たしかに、ルルの声が聞こえた。
すごく、優しくて懐かしい声。
サララ
ふふっ、ルル、ありがとう!
サララ
けんと!よろしくね!!
けんと
ああ!よろしくな!!
赤ちゃん
きゃあっ!
俺たちの未来は、絶対に幸せにするよ。
見ててくれよな、ルル。

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