第8話

8話
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2021/02/04 12:10
イヴァン・ブラギンスキ
ねぇ、
ふわり、と笑顔を浮かべるイヴァン。

その声は優しいのに、その笑顔は氷のように冷たい。
フェリシアーノ・ヴァルガス
どうしたの…?
声が震える。手も震えそうだったから、爪とたてて耐える。
イヴァン・ブラギンスキ
次はさぁ
 やめて。言わないで__!!
イヴァン・ブラギンスキ
僕がいってもいいよね?
両手を大きく広げて、今度は無邪気な子供のように笑う。
イヴァン・ブラギンスキ
友達になってくれて、ありがとう
アルフレッド・F・ジョーンズ
イヴァン!!
無常にも扉はピッタリと閉じて、二度と開かなかった。

フェリシアーノ・ヴァルガス
(なんで。なにが悪かったのかな。ルート、キク、会いたいよ)
抱きしめて、全部嘘だって言ってよ。


ぼたり、と涙が地面に落ちた。

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