前の話
一覧へ
次の話

第1話

prologue「始まりは」
55
2022/05/08 01:48
天霊白哉
「…………で?何の用だ、五神」
此処は『零威封の塔』
管理者達の集う場所といえば分かりやすいかもしれない
そんな所にコイツ  ・   ・   ・が来るなんて
五神 華
「あはは、酷いなぁ」
天霊白哉
「わざわざ此処に来るだなんて………それ程の用事なんだよな?うぷ主  ・   ・   ・
五神 華
「その呼び方はやめてってば」
コイツは五神華
うぷ主という結構偉い役割を担っている
五神 華
「知ってるでしょ?僕がうぷ主って呼ばれるの好きじゃないって事は」
天霊白哉
「知ってる」
五神 華
「知ってて尚言ったのかよ………」
コイツは『僕っ子』だかれっきとした『女』である
天霊白哉
「で、用は?」
五神 華
「あ、そうそう」
五神 華
「実は白哉にとある女の子を預かって欲しいんだよね」
天霊白哉
「女の子………?」
五神 華
「その子の名前は海寺詩月」
五神 華
「家で母親に虐待されていて、声が出せない少女だよ」
天霊白哉
「……………はぁ、五神」
五神 華
「ん?」
天霊白哉
「俺じゃなくても、スカーレットの方はダメなのかよ?」
五神 華
「…………その事なんだけど」
天霊白哉
「あ?」
五神 華
「リィナ達が一昨日から帰ってないって報告が来てる」
天霊白哉
「はぁ?」
五神 華
「これはレミリア達からも希からも確認した事実  ・   ・だよ」
天霊白哉
「………それで、俺にその少女を預けると」
五神 華
「そう」
天霊白哉
「…………はぁ、分かったよ」
五神 華
「!」
天霊白哉
「その代わり、スカーレットの方はお前に任せたい」
五神 華
「任せて、僕だってそれなりに伝手はあるんだから」
天霊白哉
「嗚呼、頼んだ」
五神 華
「それじゃあ詩月ちゃんは明日連れて来るよ」
天霊白哉
「ん」
天霊白哉
(ったく…………一体何が起こってるんだ………?)
【to  be  continued………】

プリ小説オーディオドラマ