学校にて
ぼろぼろと大粒の涙をこぼすあなた。
昨日のやり取りを話ました。
とあなたが泣いていると、
教室に黄色い悲鳴が響いた。
『キャァ~っ嵐くんだぁっ❕』
今一番あなたが会いたくない相手の登場であった。
顔もあげずにあなたはぶっきらぼうに言った。
ついに怒鳴ってしまった。
回りからの視線が集中する。
『え、あんな言い方ってなくない?』
『ひっど。最低じゃん。』
『え、何様?(笑)』
でも、そんなのどうでもよかった。
諦めたのか、嵐は
後から考えればとても優しかったのであろう。
しかし、今はただただ腹が立つだけだった。
あんたさえいなければ。
あんたなんかに好かれなかったら。
そんな嫌な考え方しかできなかった。
家に帰っている間、
ずっと麗が話しかけてくれていたけど、
ほとんど耳にはいらなかった。
家に帰ってご飯を食べても味がしなかった。
ベッドに入るまでの記憶がほとんどない。
しかし
ぴこん♪
麗からのLINEだった。
🌟to be continue🌟
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。