勢いのまま赤也くんの家を飛び出し、大通りに出た。
空はオレンジ色に染まっていて日は暮れかけている。
…。
(勢いで飛び出してきちゃったけど…
どうしよう。)
先輩…?
えっ…。
どうしたんスか。こんな所で…
リョーマくん!?どうして神奈川に?
神奈川にある大型テニス専門店にガットを変えに。…いづみ先輩は?
…今、神奈川のはとこの家に住んでて。
はとこと言い合い…に、なっちゃって…。
思わず飛び出してきちゃって…
…ん。
リョーマくんは無言でハンカチを渡す。
気づかなかっただけで、泣いていた…らしい。
ありがと…
リョーマくんは私の頭を引き寄せ、ポンポンと優しく撫でる。
それがきっかけに、涙が溢れ出した。
うう〜…っ。
…っおい!いづみ!!
驚いて顔を上げると、越前くんの後ろに赤也くんの姿が見えた。
ハァ…ハァ…
走って来たのか、息が切れている。
お前…誰だよ。
アンタこそ誰。
…立海大付属2年 切原赤也。
青春学園1年 越前リョーマ。
…で、アンタは先輩の何。
そいつの親戚。
…じゃあ、アンタが先輩泣かせたんだ。
はぁ?
泣かせたって…
っ…。
赤也くんに直視されて私は肩をビクリと揺らした。
そして、赤也くんから隠れるようにリョーマくんの背中に隠れる。
いまからテニスで勝負しろ。
切原…だっけ?アンタは許さないから。
ふーん。
受けてたってやる。
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