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第78話

奇行
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2022/05/16 01:00




黒尾「なぁ、あなた」






あなた「げ、黒尾……」







音駒の元へ帰るなり早々に近寄ってきたのはもちろん黒尾








黒尾「げ、はないだろ!?」







あなた「あー、はいはいすみませんでした。」








黒尾「お前なぁ……、で、あなたの好きなやつあいつだろ?」






あなた「は?」








唐突な話題変換に驚きつつも、黒尾の指さす方向を見て余計に驚く







そう、指さす先は岩泉くんである



つまり、正解だ。













あなた「は?え、なんで??」





なぜバレたのか




それとも誰かから聞いたのか


いや、恐らくバレたという方が正しいだろう










この黒尾鉄朗という男はやたらと勘が鋭い



それが時には役に立つが、時にはむしろ迷惑だ















黒尾「てかなんなら付き合ってる?」






あなた「な、は!?付き合ってないから!!」







岩泉くんと付き合うだなんて、


私が何度夢見たことか










今やそれも諦めなくてはいけない段階まで来てしまった












そんな私の気も知らず、この黒尾鉄朗は次々と詰め寄ってくる





いい加減元彼だからといって容赦せず蹴るぞ??










黒尾「でもじゃああなたの好きなやつか」






あなた「……そうだけど。」







なんだかここで嘘をつくのは気が引けたので、素直に答えておく









黒尾「へぇー、まじか」





自分で言っておいて驚いたようにまじまじと遠くに見える岩泉くんを見始める黒尾










あなた「ちょ、やめてよ。私一応もう振られてるから」





黒尾「え、振られてんの?」







あなた「そうですけど。」








ギロリと睨む私に反してニヤニヤとする黒尾



なんとも腹の立つ顔だ








まぁ、イケメンではあるが、



そりゃタイプの顔だったんだから仕方ないよね!!













黒尾「でもなんか……だいぶタイプ変わったな」






そう言って岩泉くんと比べているのは多分自分自身だ







確かに傍から見ても黒尾と岩泉くんはほぼ真逆と言っていいほどの違いがある














あなた「うん、……まぁなんか、岩泉くんのおかげでタイプが変わったのかも」







黒尾との経験を通し、自分は恋愛が向いていないのかも、もう無理なのかもと思った時期もあった







しかし岩泉くんに出会い

















初めは一目惚れだったものの、段々と知っていくにつれてこの人となら、どんなに辛くても、乗り越えていけるかもしれない






そう思わせてくれた。


















あなた「私にとって……岩泉くんは特別なの。」









黒尾「ふーん。」













私の真剣な話に対して、「ふーん」の一言






そのまま何も言わずに他の選手たちの方へと戻っていった


















花岡あなた










元彼が奇行種な件。