無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

第79話

特別な人
891
2022/05/17 01:00





黒尾「……すっげぇ睨まれたわ」








夜久「は?誰に?」









黒尾「青葉城西のエース」








夜久「え、何お前またなんかしたのかよ」








黒尾「なんでだよ!してねぇよ!」








すぐに俺が何かをしたと決めつけるこの男はどうしたものか



















はぁ、







柄にもなく大きなため息を落としてから彼女へと視線を向けた

















そう、あなたへとだ。








元カノであり、今も尚俺の好きな人






彼女の存在は唯一無二で、俺には代わりがいない“特別な人”











だけどそう思っていたのは俺の方だけで、彼女はもう次の恋へと足を進めていた

















その事実は重く辛く俺にのしかかる。














あなたが言った。












“特別”なんだと。





しかしそれを指すのは今はもう俺ではない他の男















大好きで大好きで大好きで












付き合えた時、絶対手放さないと誓ったはずだったのに






俺はどこで間違えたのだろうか。



















いや、全てかもしれない。















告白したタイミングも、







引っ越したタイミングも、










毎日のようにしていたLINEや電話も、





















全てが間違いだったのかもしれない。
























夜久「おい。」








黒尾「……ん?」












1人、暗い雰囲気に沈みこんでいきそうだったところ、夜久が俺に声をかけると共に背中を軽く叩かれた

















夜久「らしくねぇ表情してんなよ。別にあの子が誰かと結婚するわけでも付き合ってる訳でもねぇんだろ?」











黒尾「いやまぁ……そうだけど、」








夜久「しっかりしろアホ!シャキッとしろよ。いつものお前はどこいったんだ〜?」







少し嫌味を含めたような言い方をするやっくんが、今日はなんだか有難く感じた


















黒尾「……おう。だな、」