第5話

「先輩って優しいですよね…。」
2,275
2018/06/06 12:27
一週間の終わり。金曜日の放課後。
七海
七海
んじゃあ、七海!
日曜日駅前で集合ねっ!!!

先輩にすぐるの連絡教えた罪を
償わせていただきます。
すぐる
すぐる
ほんとに、もういいのに、
七海
七海
償わせてーーー!!
私も最初断ってたんだけど
先輩が「ダメ……?」って!!
首を傾げて
悲しそうに言ってくるんだよ!

私は心にずきゅんときました。
すみません。
すぐる
すぐる
先輩、そんな技まで使えるのか!?
いったい何属性ついてんの
七海
七海
ということで、
お詫びもかねてーの
久しぶりのお出掛けだから!
ま!楽しみましょう!
てことでばいばい!
すぐる
すぐる
はーい!了解。
またね!
あの先輩と出会ってから
どたばたで一週間すぎたなーー
やっと土日。
すぐる
すぐる
(ゆっくりしよーっと)
━━━━━━その日の夜
》》》プルルルルル プルルルルル
すぐる
すぐる
誰ー?
もしもし?七海?
ゆう
ゆう
残念、俺だな。
すぐる
すぐる
えっー!?なんなんですか夜に!
ゆう
ゆう
日曜日でかけるぞ。
すぐる
すぐる
はい!?
………残念ですが先輩、
その日は七海とお出掛けなんですよ。
ゆう
ゆう
「残念」か。
お前がそこまで俺と
出掛けたかったとは、な?
よろこべすぐる。
七海からの許可はおりている。

「ごめんね!すぐる!!
また、事情は話すね…
とにかく、わたしは幸せです。」
とのことだ。
すぐる
すぐる
(先輩…七海に何したんだろ……)
ゆう
ゆう
じゃ、ななみちゃん?と
待ち合わせしていた、
時間と場所に集合だ。

んじゃな。
すぐる
すぐる
ちょっ先輩っ!!
ゆう
ゆう
お や す み
すぐる
すぐる
//////////
すぐる
すぐる
耳元で囁くなんて…
心臓に悪いよほんと………
こうして、私の日曜日は先輩との予定で
うまってしまうのでした。
━━━━━日曜日、朝。
すぐる
すぐる
服、これで良いのかな…
一応ね?あの世間一般的には
イケメンという部類の先輩の隣を歩くのだから

それなりの格好をしてないと
私が、恥ずかしいしね?
すぐる
すぐる
(なに自分に言い訳してるんだろ…
先輩との関わりができてから
私、どんどんおかしくなる……はぁ…)
とにかく、行くか
女子A
女子A
あの人かっこいいね!
やばいやばい!
女子B
女子B
声かけにいこ!
さすが…見た目“だけ”は良い先輩。
女子たちが注目している……っ。

帰ろうかな…
あれの隣歩くのとか無理。
ゆう
ゆう
おいっ!見えてんだぞ…?
てか帰ろうとしただろ
すぐる
すぐる
だって、先輩、
女の子の注目を
奪えるだけ奪ってますよ!?
彼氏もちの子もチラ見してますよ!?
ゆう
ゆう
そうか?
ていうか、いくぞ。
みられてるの気づいてないの?
こんなところが鈍感でどうする…
すぐる
すぐる
どこいくんですか?
ゆう
ゆう
前から食べたかったのがある店。
すぐる
すぐる
?そうですか。
分かりましたー!
ゆう
ゆう
ん。じゃいくぞ
先輩としばらく歩き、
駅から少し離れた路地にはいった。
すぐる
すぐる
こんなところにお店が?
ゆう
ゆう
あぁ。もうそろそろだ。
ゆう
ゆう
ここ。着いたぞ。
そこにはお花で可愛く飾られた、
可愛いカフェがあった。
すぐる
すぐる
一人で恥ずかしいから
入れなかったんですね、笑
ゆう
ゆう
うるさい。
こんどお前一人だけ
男子の群れに放り込むぞ
すぐる
すぐる
すみません。入りましょう。
ゆう
ゆう
良い子だ。
店に入り席につくと、
先輩はパンケーキを注文した。
すぐる
すぐる
甘いもの好きなんですね?
ゆう
ゆう
あぁ。妹がいてな。
そいつに美味しいのを
食べさせたいから
たまに一人でまわるようになって
それからすきになったかな。
すぐる
すぐる
妹さん…
なんか、最近先輩情報増えるな。
七海に報告。

てか先輩、以外な面結構あるな…
先輩はパンケーキを美味しそうに食べ終えた。
すぐる
すぐる
美味しかったんですか?
ゆう
ゆう
あぁ。こんど妹と来る。
ありがとな。
すぐる
すぐる
どうも。
ゆう
ゆう
会計するから先に店出とけ。
すぐる
すぐる
はい…。
先輩は私の食べたパフェの分まで
当然のように支払ってくれた。
すぐる
すぐる
(こういう、自然な優しさだよね。
先輩のモテる理由って。
かっこよかったらドS有り
っていう人も多いと思うし…)
てか先輩遅いなー。
レジ混んでたしまだか。
男子A
男子A
ねー君。
暇ならさ、おれらと出掛けない?
すぐる
すぐる
えっ!?
私なんかがナンパだとっ!?
男子B
男子B
ほらさ!いこうよ!
可愛いカフェがあっちあるんだ!
すぐる
すぐる
(やばい。ちょっと強引……っ)
ゆう
ゆう
失礼。そいつ俺のだから。
どいてくれないかな?
男子A
男子A
あぁ?
ゆう
ゆう
聞こえない?
どけっていってるんだけど
先輩…こんな怖い顔始めてみた…
すぐる
すぐる
ありがとうございますっ。
ゆう
ゆう
別に。ていうか、
やっぱお前には首輪必要だな
すぐる
すぐる
えっ!?ちょっ!
そう言うと先輩は私の後ろに手を回し
なにかをつけはじめた。

まさかっ!!!またっ……
ゆう
ゆう
よし、こんなもんか。
また“あれ”かと思ったけど
私の首についていたのはお花をモチーフにした、

かわいいネックレスだった。
すぐる
すぐる
これ…
ゆう
ゆう
さっきの店、
アクセサリーも売ってる店なんだよ。
今日のお礼な。
ゆう
ゆう
じゃ、帰るぞ
帰り道、先輩とは話ができず、
無言だったけど
今度は何だかそれも心地よかった。
すぐる
すぐる
(先輩、照れてたし…)
そろそろやばい。

ほんとにやばい。


どうしようか………
すぐる
すぐる
(私、
 どんどん先輩にはまってきてる…)
ゆう
ゆう
じゃあ、この辺で良いんだな?
気をつけて帰れよ。
すぐる
すぐる
はい、ありがとうございます…!
ゆう
ゆう
あっ!それ、首のっ!!
すぐるのくせに似合ってる。
じゃあな!
すぐる
すぐる
(やばい…ほんとにやばい



 私、先輩のこと結構好きだ…//////)
どうしたら良いのか…。


わたしに新しい気持ちが出てきました…。。。

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