これ以上近寄るなと言わんばかりに、私を睨みつけていた
ユンギはあの日からずっと、自分を何度も殺していたんだ....
私をいじめてた過去を、ずっとずっと.....きっと今でも許せなくて
感情をなくし、まるで氷のように冷たい.....
1歩でも近ずけば、氷は割れてしまいそうで.....
でも......その凍りついた心を
どうにかして、溶かしたい.....
私はもう大丈夫だって.....安心させたい.....
どうすれば.....
だが、そんなことを考えてるうちに
ユンギ「もう帰るわ........着いてくんなよ」
「ッ!!?」
と、自ら離れていってしまった
嫌だ、行かないで....
もう、過去のことなんか覚えてない
いじめの記憶なんて、ぼんやりとしか思い出せないよ
今はもう....あなたに.....あなただけに
夢中なの....!!
「まって!!」
ユンギ「......なんで」
「.........私、」
「あなたを愛してるの!!」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。