第3話

狐の少女
528
2021/04/09 14:44
突然、扉が バァンッと開いたと思ったら
女の子が勢いよく入ってきた
「稲荷さまっ!夏羽の首っ、手に入れたよっっ!」



といいながら
しかし、稲荷さまはその子に一瞥もくれることは無かった
それから独り言のように言った。

「もう夏羽くんの首、要らないんだよ」
そして、
「アンタもね」
と、付け加えた

しばらく沈黙が続いた後、女の子はギュッと
唇を噛み部屋から出て行った。


タッタッタッタと段々小さくなる音が聞こえる


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