第15話

同居人
274
2021/04/24 14:22


紺「フシャーッ」



鞠『え、紺ちゃん?どうしたの?」



野火丸「やだなー
そんなに警戒しないでくださいよー紺先輩。」


紺「何しに来た!!!!
せっかくマリをモフモフ
してたのに邪魔をするな!」

野火丸「 “マリ” ・・・?」




鞠(なんか紺ちゃんたちが話してるけど誰だろう?
この姿、楽ではあるけど目線が低いんだよなぁ、、
まあでも、やっと離してくれたから〜)
『よしっ!今のうちに…」


ポンッ




野火丸「!?」









紺「戻ってしまったか…(´・ω・`)ショボーン」

鞠『ごめんね、また今度時間がある時に
モフモフさせてあげるから、ね?」

紺「わかった、残念だが しょうがない」

鞠『ありがとう(´・∀・`)』
野火丸「あのーお取り込み中失礼しますが」

紺「なんだ!」

鞠『あれっあなたもしかして野火丸くん?
この前のうどん屋の?』

野火丸「はいそうです。
お久しぶりですねー」

鞠『うん!この前は本当にありがとう!
おかげでこの東京でやっていけそう』


野火丸「それは良かったですねニコッ」
鞠『もしよければ何か
お礼がしたいのだけど…何がいいかな」


野火丸「えー!ありがとうございます!
“本当に” 良いんですか?」


野火丸は「本当に」を
主張させて言う。そして

この僕にそんなことを言うとは…
あとで死ぬほど後悔しても知りませんよ?


と呟いた。





鞠『?うん、じゃあ私そろそろ行くね。
夕御飯の準備しないと
紺ちゃんたちも早く家に帰ってね
家の人が心配するよ』



紺「何を言ってる
紺はここに住んでいるんだ」

鞠『ヘッ?』

なんともすっとんきょうな声が出て
鞠は慌てて口を塞いだ



鞠『(゜∇゜ ;)エッ!?ここは公園だよ?』

紺「ああ、そうだ。私はここに住んでいる」

鞠『家は…?」

紺「無い( '-' )‪」

鞠『親は?』

紺「いない」

鞠『ええぇ!?なんで!?」



野火丸「紺先輩はですねー・・・」

紺「お前ッ言うなッッッ!!」

そんな紺の言葉を完全に無視して
野火丸は言葉を繋ぐ

野火丸「まあ、簡単に言うと
“追い出された” ですかね」


鞠『追い、、出された、、?』

野火丸「ええ、理由としては
あまりにも使えないから、です」


鞠『なにそれ…
なんて保護者なの!?
紺ちゃん、警察には相談したの?』

紺の顔を見ると
目に涙を溜めて泣くのをぐっと
こらえている様子だった


野火丸「・・・無駄ですよ
警察に言っても。あいつらは稲荷さまの
操り人形のような物です」


一瞬、野火丸から怒気が滲み出ている
ように見えたが直ぐに ニコッと笑顔に戻った


鞠『…稲荷さまって?』

野火丸「僕の上司です。紺先輩にとっては
“元” 上司ですかねー」





と今にも泣きそうな紺の方をチラッと見る
思わず鞠は紺を抱き寄せてギュッと
抱きしめた






































もうすっかり暗くなってしまった公園のベンチに
3人は静かに座っていた
鞠が急に口を開く


鞠『そういえば君達って
働いているの?
使えるとか、使えないとか言って…
普通、 子どもが使う言葉じゃ無いよそれ』



野火丸「ハイ、そうですよ
それに 僕達は怪物です
人間の常識とか関係ないです」

「それにしてもあなたも怪物
だったとは驚きです。」

と、全く驚いていないような
口調で話す

鞠『と言っても半妖なんだけどね(´▽`*)アハハ』

野火丸「そうなんですかー」
鞠『私の両親は私が小さい頃に
他界してるから今までその事
知らなかったんだ』

鞠『あ、この話は野火丸くんにはしてたっけ』

野火丸「はい」




紺「紺のお母さんとお父さんも
いない死んだのかもしれない
でも、思い出せない・・・・」

鞠『そっか
でも大丈夫!私も思い出せない!』


野火丸「全く、なにが“大丈夫” なんですか」

鞠『アハハ(・・;)』

野火丸「ハァー」





紺「・・・・・・・・・・
・・・・・グゥゥゥ~~〜~〜」


鞠『紺ちゃん、、、
お腹空いてるの?』


紺「・・・うん」

鞠『紺ちゃんっていつも
なに食べているの?』

紺「鯉とか鳩とかいろいろだ」





鞠&野火丸「「・・・ワァーォ」」

野火丸「うっわマジですかε=(・д・`*)ハァ…」









鞠『・・・・紺ちゃん・・・』

紺「なんだ」

鞠『紺ちゃん…!私と一緒に住まない!?
というか住んでッ!お願いだから!!』

紺「エッ、?え?」

鞠『もう我慢できない!!
外で寝たら風邪ひくよ!?
それにご飯が鯉って・・・

あまりに酷い!!!』

紺「まっまぁマリがそこまで言うなら
別にいいぞ


野火丸「なんで上から目線でなんですか…。」


鞠『よし、じゃあ今日からよろしく
紺ちゃん!!」


紺「ああ、よろしく頼m
ググゥゥ〜〜・・・・」

・・・・・・・


鞠『…まずは夕御飯かな』








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フキノトウ
フキノトウ
長いわー!!
フキノトウ
フキノトウ
グデグデグデグデと
ぐ⚫️たまですか
野火丸
野火丸
何言ってるんです
ぐ⚫️たま に失礼でしょうが
フキノトウ
フキノトウ
全国のぐ⚫️たまの皆様、
申し訳ございませんでしたー!!m(_ _)m
野火丸
野火丸
というか僕が話すところ、
紺先輩より少なくないですかー?
フキノトウ
フキノトウ
エッ、キノセイジャナイカナ
野火丸
野火丸
そうですかー
それなら良いんですけど
野火丸
野火丸
にしてもなぁー
紺先輩が鯉を食べていたとは…
同じ狐として恥ずかしいですよ全く。
フキノトウ
フキノトウ
そんな事イッテェ〜
じつは野火丸さんも食べてたり…
野火丸
野火丸
・・・・(ㅍ_ㅍ)
ドッカァァン!!!!
野火丸
野火丸
お、や、く、そ、く
ですね!
野火丸
野火丸
ではまた

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