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第58話

番外編2
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今までずっと新人候補を断ってきた俺が
あなたの妹という事もあってか
気になってとりあえず会ってみる事にした


場所は、あなたと初めて会ったあのカフェ

あの人同じ窓際の席で俺は座って待っていた
みりぃ
みりぃ
あ、すみません
えっと…莉犬さん、ですよね?
そこにやって来たのはあなたの妹
みりぃだった
莉犬
莉犬
あ、うん!えっと…
みりぃ、ちゃん?だよね!
書類に書いてあった歌い手名を言うと
にこやかに美里は笑った
みりぃ
みりぃ
まずは会って下さってありがとうございます!
今日はもちろん、ちぇぷりの件を検討してもらいたくて…
莉犬
莉犬
うん!
なんだかあまり、あなたと似てないな

姉妹でも似てないとこは似てないのか…
みりぃ
みりぃ
それと、もう1つ
突然美里は真顔になった
みりぃ
みりぃ
姉が沢山お世話になった事、お礼がしたかったんです
莉犬
莉犬
(本当にこの子は…)
あなたの、妹なんだよな



幼い頃に両親を亡くして
あなたという唯一の家族と一緒に
色々ありながらも生きてきた、妹なんだ
みりぃ
みりぃ
私といると姉は、私の事ばっかりで…

きっと、ちぇぷりの姉は──歌い手のあなたは、家族の事とか私の事とかお金の事とか、そういうの考えずに自分らしくいられたんだと思います

姉にとってその空間って凄く大事なものだったと思うし、それを作ってくれたすとぷりやちぇぷりの皆さんに


ただただお礼がしたくて
美里は席を立って頭を下げた
みりぃ
みりぃ
ありがとうございました

姉のよりどころになってくれて、
ありがとうございました
そんな美里を見て俺は情けない気持ちで
いっぱいになった


あなたがいなくなってふてくされて

もう誰ともコンビ組まないって決めて





だけど、俺よりも若いこの子はどうだろう

自分の事よりも、姉を考えて此処に来てくれて
莉犬
莉犬
みりぃ、頭を上げて?
俺はずっと頭を下げてるみりぃに言うと
美里はゆっくりと頭を上げてくれた
莉犬
莉犬
俺、みりぃとコンビ組みたい
みりぃ
みりぃ
え、それって…!
莉犬
莉犬
うん、合格です!
また打ち合わせとか色々あるけど…よろしくね!
顔を輝かせた美里は満面の笑みを浮かべた

その笑顔はあなたにそっくりだった
みりぃ
みりぃ
よろしくお願いします!先輩!
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みりぃ
みりぃ
先輩?何笑ってるんですか?
出会った頃を思い出して思わず笑っていたのか
美里が顔を覗き込んで首を傾げてる
莉犬
莉犬
ううん、何でもない
俺は首を横に振った
みりぃ
みりぃ
それにしても、出会った頃の先輩!絶対お姉ちゃんと似てないって思ってましたよねー
たまにこの子は俺の思ってる事を
ピタリと当ててくる

何で分かるんだろうな…
莉犬
莉犬
最初はね、そりゃ思ってたよ!
みりぃ
みりぃ
まぁ…顔も私は父似で、お姉ちゃんは母似らしいし

髪も私は母似でくせっ毛で毛先クルクルしてて、姉は父似でストレートだし

性格も私は母似で、姉は父似らしいし

って、私は父も母もあんまし覚えてないんですけどね!
あはは、と髪の毛を触って美里は笑う
莉犬
莉犬
でもさ、
俺は君とコンビ組んで、一緒にいたら気付いたんだ
莉犬
莉犬
今は似てると思うよ
みりぃ
みりぃ
…え?
莉犬
莉犬
あなたにね
似てると思うよ