第46話
第40話
もうそろそろで着くから、と美里に
LINEを入れると、急に緊張感が増す
だって、皆と7年振りに会えるから
会場の東京ドームに着くと人が沢山いて正直驚いた
人混みを避けて何とかドームの中に入る事が出来た
毎朝の電車地獄を思い出し身震いする
でも、今日は──
皆に会えるんだ
莉犬くんから貰ったチケットで
席を確認するとアリーナ席の最前列、
しかもど真ん中だった
席に座ってみるも、何だか
ソワソワしてしまい落ち着かない
肩を叩かれ大きな声を出してしまう
マスクの下でにっと笑ってるんだろうなぁ
周りにいる誰もが、今私と話している
この子が、ちぇぷりのみりぃだと思わないだろう
それは関係者証明書で、
これがあれば楽屋を行き来できるものだった
元気いっぱいに手を振って、美里は帰っていった
それからすぐに、イベントは幕を開けた
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イベントが終わり、私は余韻に浸っていた
皆、やっぱり変わってたなぁ
というか、7年前のイベントより完成度凄いし
大変そうだし…これをこなしてる皆は凄いな
私は、ある程度人がドームから出て行った所を
見計らって楽屋へと向かった
屈強で強面な警備員2人組に通すまいと
睨まれて少し怖がりながらも
さっき美里に貰った関係者証明書を取り出す
勢いよく頭を下げる警備員さんに
私は慌てて頭を上げるように言った
私は驚きで一瞬固まったけど笑顔で言う
警備員さんは少し顔を赤らめながら私を見て言う
あの時の、自分に伝えてあげたい
私を覚えてくれてる人がいるんだよ、って
不安で仕方がないと思うけど、
ずっと応援してくれてる人がいるんだよ、って…
最後に握手をして、私はまず美里の楽屋に向かった
ドアをノックすると、
すぐに美里はドアを開けてくれた
は、破天荒すぎるぞ妹…!
そのまま楽屋を出ていってしまった
今の様子じゃ皆すぐに来ちゃう…隠れなきゃ
私はとっさに、ロッカーの中に入った