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第86話

Dear. 3
──数年前...









ジェル
ジェル
ねーえー!皆でカラオケ行こーよ!
会議が終わった後、ジェルくんがビシッと
手を挙げてそう言った
さとみ
さとみ
あー…まあ今日午前で終わったしな
たい
たい
いいわねカラオケ!私行きまーす!
わこ
わこ
私も午後は暇だから
ころん
ころん
わこが行くんなら僕も
あなた
あなた
(か、カラオケかぁ)
実は私は、人生で1度もカラオケに行った事がない
莉犬
莉犬
あなたはどーする?行く?
隣に座っている莉犬くんは私を見ながら聞いてくる
あなた
あなた
うん…私も行こうかな!
莉犬
莉犬
よかった!じゃあ一緒に行こーよ!
莉犬くんの満開な笑顔に私も思わずつられる

というわけで、皆で初のカラオケに行く事になった
















ななもり
ななもり
おぉ!広い!
入った部屋は大人数用の大きな部屋だった
ピュレ
ピュレ
そりゃあ12人だもん!カラオケの店員さんもびっくりしてたよね笑
ゆら
ゆら
最初注文しちゃおうか
らら
らら
メニューどこー?
ジェル
ジェル
俺ポテト食べるー!!
ころん
ころん
唐揚げも!
早速、慣れている皆が部屋についている
注文用の電話で色々頼んでいる
たい
たい
…あなたちゃんどうしたの?
固まっている私に、たいちゃんが声を掛けた
あなた
あなた
あっ、えーと…
私は頬を人差し指で掻きながらへへっ、と笑った
あなた
あなた
実は…カラオケ初めてで
たい
たい
え、
莉犬
莉犬
うそ
さとみ
さとみ
まじ!?
私の一言で、皆が驚いたような声を出す
あなた
あなた
お恥ずかしながらそうなんです…
ジェル
ジェル
そっかー!初めてかあなたちゃん!
ソファーに座った私の前に来たのはジェルくんと
ころんくんだった
ころん
ころん
よし!じゃあ初めてのあなたにカラオケの極意を教えてやろう!
ジェル
ジェル
せっかく来たんだから楽しも!
そう言って笑う2人を見て、緊張していた
気持ちも解けてしまった
あなた
あなた
うん!楽しむ!
ガッツポーズをした私に、皆が笑った

















あなた
あなた
うぅ…
そして私は大号泣していた
莉犬
莉犬
なっ、何で泣くのあなた!
あなた
あなた
だって…今までYouTubeとかニコニコでいっぱい聴いてた憧れの人の生歌をカラオケで聴けるなんて嬉しくて…!
そう、私が歌い手になろうと思ったきっかけ
莉犬くんの生歌に感動してしまっていた
莉犬
莉犬
あっ、ありがとう…?
莉犬くんがそう言うと皆して笑う

涙で視界が歪む中、何かが差し出された
あなた
あなた
…?
差し出された方に視界を向けると
あなた
あなた
あ、るぅとくん
るぅと
るぅと
ハンカチで涙拭いて下さい
あなた
あなた
ありがとう…!
私はるぅとくんから受け取ったハンカチで
目元を抑える
あなた
あなた
あ、ごめんね!洗って返すから!
るぅと
るぅと
洗わなくて大丈夫ですよ?
あなた
あなた
それはダメ!今度会う時に渡しても大丈夫?
るぅと
るぅと
…じゃあお願いします
そう言って優しく笑うるぅとくん

最初はちぇぷりに入る事をるぅとくんにだけ
認められなくて、少しだけ怖い印象があった
あなた
あなた
(でも、ちゃんと私の歌聴いて認めてくれて…嬉しかったなぁ)
ちぇぷり結成してまだ3ヶ月だけど、
これからもっと皆を知っていけたらいいな
らら
らら
あなたちゃん歌お!
あなた
あなた
えっ、私!?
そんな中突然、ららちゃんが座っていた
私の手を掴んで立ち上がらせる
らら
らら
デュエットだよっ
あなた
あなた
え、ええ!!
はい、と渡されたマイクをひとまず握る
らら
らら
最初あなたちゃんから歌ってね!
あなた
あなた
う、うん…!
まさかこんな突然カラオケで初めて歌う
機会が訪れるなんて…

皆が楽しそうにこっちを見ていて少しだけ
心臓が早まるけど、意を決して私は一呼吸
置いてから歌い始めた
あなた
あなた
「神戸中央区元町」
らら
らら
「駅前!」
あなた
あなた
「今日からドキドキ
ニイハオハンユー講座
大人、中高生、おばちゃんに」
らら
らら
「こんにちは!」
あなた
あなた
「ダメダメここではあなたも」
らら
らら
「ニイハオ!」
あなた
あなた
「ニイハオ!」












最終的には2人で踊りながら
「いーあるふぁんくらぶ」を歌って
らら
らら
ハァ…疲れたぁぁ…
あなた
あなた
や、やり切ったね…っ
息が上がったお互いの顔を見て笑う
あなた
あなた
カラオケ…楽しいね!
らら
らら
でしょ!
ジェル
ジェル
あなたちゃん初めてとは思えんくらい楽しんでるやんww
莉犬
莉犬
あなた次は俺と歌おーよー!
12人皆が集まると、いつも皆笑ってる

楽しそうに笑う皆の顔を見て
あなた
あなた
(私、これからこの人達と活動していくんだ)
と強く強く心の中で感じて、





















あなた
あなた
…幸せだなぁ
優しくて、明るくて、笑顔に溢れてて

こんな人達と活動出来るなんて本当に幸せだ


だからこそ、この人達についていけるように
追い越せるくらいの勢いで頑張らなきゃ
莉犬
莉犬
…あなた?
らら
らら
どうかしたの?
私はすぐに首を振って
あなた
あなた
何でもない!
と、また笑った
















































...
あなた
あなた
(そういえばカラオケ行ったなぁ。歌いすぎて次の日声枯れたっけ)
手紙を読んで思い出した私はふふっ、と思わず笑った
るぅと
るぅと
面白い事書いてあったの?
隣で一緒に手紙を読んでいるるぅとくんが
笑い始めた私に首を傾げた
あなた
あなた
ううん。思い出し笑い
私はそう言って、また手紙に目を向ける


あなた
あなた
(活動、か)
歌い手としての活動は有意義なもので
楽しくて、本当に大好きだった
あなた
あなた
(それもこれも全部、りーぬくんのお陰なんだよな…)
今の私があるのは莉犬くんのお陰と言っても過言ではない

歌い手を目指そうと思って、
ちぇぷり結成で私を見つけてくれて、
沢山の人と出会わせてくれて、
沢山のものに触れることが出来て、
あなた
あなた
(感謝してもしきれないよね)
と、少し目を閉じてみた















───────────────────────
莉犬
莉犬
(手紙…か)
タイムカプセルを掘り起こして皆と解散した後
俺は帰り道のホームで握った手紙に視線を向けた

純粋に、何を書いているのだろうと気になって
すぐに手紙の封を開ける
莉犬
莉犬
ふぅ…
少しだけ緊張する気持ちを落ち着けるように息を吐いてから手紙を取り出した
莉犬
莉犬
(俺の字だ)
でも自分の字を見て、すぐに緊張は解けた






「10年後の莉犬!
一体何をしていますか!

10年前のピッチピチな俺は楽しく高校に通って
楽しく歌い手の活動をしてるよ。

まだ歌い手の活動してる?もう辞めて
何か仕事でもしてる?


どうであれ、俺は俺らしく楽しく暮らして
くれてればいーかなって思います!」



莉犬
莉犬
(相も変わらずまーだ歌い手やってるよ)
心の中でクスクスと笑いながら読み進める






「今のとこの俺の目標は東京ドームでライブする事!

もう叶ってる?それともまだ?


絶対に叶えたいと思ってます!」




莉犬
莉犬
(東京ドームの、ライブ…)
ずっと夢に見てた東京ドームの初ライブは









あなたの卒業ライブ、だったな