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第68話

番外編10
スタッフ
続いては、新婦あなたさんの妹さんである美里さんのスピーチです
スタッフの女性が後ろに下がると同時に
美里が前に出てきた

会場の電気は薄暗くなっていて
美里の立つマイクスタンドのある場所と
るぅとくんとあなたの座っているメインテーブルに
スポットライトが当たっている

流石に美里も緊張しているみたいで
手紙を持っている手が微かに震えている

そんな時
ジェル
ジェル
みりぃちゃん頑張れー!!
ころん
ころん
うっさ…!
ジェルくんが腹の底から声を出した
一気に会場が笑いに包まれる

ジェルくんの、こういうさり気なく
気を遣えるとこ本当に凄いよなぁ

美里もジェルくんに親指を立てて
グッドマークを見せた




そうしてマイクに近付いて口を開いた
みりぃ
みりぃ
お姉ちゃん、るぅとくん、
ご結婚おめでとうございます!
るぅとくんとあなたは美里に
ありがとうございます、と言って頭を下げた
みりぃ
みりぃ
ここからは姉の話になります。

私たち姉妹は幼い頃に両親を亡くしました。
けれど、私は正直父も母もあまり覚えていません。
亡くなった後、姉は私が寂しくないようにいつも一緒にいてくれました。
いなくなってしまった両親代わりになってくれました。
厳しく叱ってくれて、沢山褒めてくれました。
みりぃ
みりぃ
そんな優しい姉を、私は大好きでした
すると、美里は先程よりも少し手紙を強く握った
みりぃ
みりぃ
でも、私は大きくなって気付きました。

姉は両親が亡くなった時どんな気持ちだったのだろうと。


お父さんとお母さんが死んでしまった。
自分と、自分よりも幼い妹は遺されてしまった。
これから2人でどう生きていけばいいのだろう。
妹をどうやって守ればいいのだろう。

小さな、小さな姉の体に、心に
余りにも大きな悲しみと不安と責任を負わせてしまったのです。

それに気付くのが遅かった私は、姉の負担を少しでも軽くしようとしました。
でも既に姉は自分の事よりも私を優先する生活に慣れて、自分の事をほったらかしでした。
緩んだ涙腺を必死に止めようと
眉に皺を寄せた美里は続ける
みりぃ
みりぃ
だから、私は姉が歌い手活動をすると言った時嬉しかったんです。
ようやく姉が、私を忘れられる時間が作れると思えました。

今でも鮮明に覚えているのが、姉の初ライブです。

努力家な姉が、いつもの何倍も頑張って歌って踊っている姿を見て感動しました。
何よりも、仲間たちと笑い合っている、姉ではない普通の女の子の『あなた』を初めて見ました。
凄く凄く嬉しかった。
みりぃ
みりぃ
でも姉は、大好きな歌や仲間を一度忘れる決断をしました。

結局姉は、私の事を考えていました。

どうして自分のものを手放してまで私を優先するのだろう。どうして諦められるのだろうっ…
声が震えたと思って美里を見ると
涙をポロポロと零していた





頑張れ、頑張れ、美里
あなたに、伝えたい事伝えるんだろ?
みりぃ
みりぃ
歌い手活動をする前、養護施設で七夕の短冊に姉がこんな事を書いていました。

『誰かを笑顔に出来て、元気にさせて勇気づけてあげられる人になりたい』
一呼吸置いた美里は口を開いた
みりぃ
みりぃ
何かで恩返しをしたいとその時に強く思いました。


そこで、姉の夢を叶えてあげられなかった私が姉の夢を叶えようと思いました。

歌い手になると決心しました。
みりぃ
みりぃ
今もまだ、姉の夢を叶えられていません。

でも気付いた事があるのです。


とっくに姉は、自分の夢を叶えていました。
みりぃ
みりぃ
『誰かを笑顔に出来て、元気にさせて勇気づけてあげられる人になりたい』

姉と一緒にいた期間で、どれだけ笑顔にさせられたか。
どれだけ元気を貰えたか。
どれだけ勇気づけられたか。
美里はあなたに体を向けた
みりぃ
みりぃ
お姉ちゃんは気付いていないかもしれないけれど、私沢山のものをお姉ちゃんに貰ったよ。

それに今、るぅとくんが隣にいるのが、お姉ちゃんが自分の夢を叶えたっていう証拠じゃないかな。
みりぃ
みりぃ
本当に、沢山迷惑を掛けてきて沢山悩ませてしまいました。

少しずつだけど、返せていければいいです。



そして、これだけは言わせて下さい。
みりぃ
みりぃ
お姉ちゃんありがとう!大好き!
最後はニカッと太陽のように明るい笑顔を浮かべた

俺はスピーチで思いを伝えられた美里に
今まで頑張ってきたあなたに拍手をした
あなた
あなた
みりいいいいい
おめでたい日だというのに、あなたは
ボロボロ涙を流していた

最後には姉妹で抱き合っていた



莉犬
莉犬
…みりぃ、頑張ったね
席に戻ってきた少し目を赤くさせている
美里に笑みを向けた
みりぃ
みりぃ
ありがとうございます、先輩
それに美里もニッコリと笑みを返した







































そうして幸せに溢れた結婚式は幕を閉じた