第141話

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2024/02/26 12:26
大介「でも、そんなのもすぐ終わりが来た」



「…終わり?」



大介「雨の日だった」

















ピンポーン…というインターホンの音。ガチャリと玄関を開けたらずぶぬれの真優が立っていて



びっくりして部屋の中に招き入れれば



泣きながら助けてって叫び始めた。












真優は、彼氏から離れられなかった。



彼氏が俺とのことで揺すってきた。










「……え?」



大介「真優の彼氏は誠みたいに金持ちじゃなかったけど。頭は馬鹿みたいに良かった」











真優の様子がおかしいとすぐに感じたらしい、彼氏はありとあらゆる手段で調べたらしく



俺との関係を問いただして、別れなきゃ記事を売り出すって脅してきた。











だいちゃん、たすけて。あの人から逃げられない。



だいちゃん。












彼氏は真優の財布が目当てだってことは分かっていたし、彼氏だって妻子がいる。下手な動きはできない。



大丈夫だよ、と必死で慰めた。俺がいるよ、って。










でも現実は甘くなかった。

















大介「その彼氏は本気で記事を売った」



「……」

















羽柴『別れてください』



大介『……』



羽柴『まだ表沙汰にはしてません。今、別れれば記事は揉み消せます』



大介『……』



羽柴『抵抗するなら適切な処置を取ります』



大介『………』














俺は、彼女より仕事をとった。














メンバーに迷惑はかけられない。周りの人たちにだって、膨大な数の迷惑をかける。










真優『……え?』



大介『……』



真優『うそだよね?だいちゃん』



大介『別れよう』



真優『やっ…だ。やだ。だいちゃんと別れたら、私どうやって生きたらいいの?あの人から一生逃げられない』



大介『……ごめん』



真優『……』
















真優は泣くのを我慢した顔をして。



最初に出逢った時と同じ、顔をして。















俺の部屋を出て行った。














不完全燃焼。











それから、真優が会社に申請を出して海外チームに入り海外へ



彼氏の前からも、ーーー…俺の前からも。



姿を消した、ということを知った。

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