これが柱の人達か……強くて格好いい……!利用出来そうじゃん…
と思った。
あの頃の私は人には利用価値しかない。利用価値がない人間は屑以下。そう考えていた。それに考えも普通の人から見たら異常だったし……まぁ、病んでるって事だよね。
夢空は人懐っこくて、柱の人達全員と打ち解けたうえに諸々勘が鋭かったりした。
だから、夢空が邪魔だった。つまり利用価値無しなうえに柱を取ったり、更には私の本性に気付くかもしれない。
そして私は考え着いた夢空いじめてやれば良いのか。死んだら死んだで余計ラッキーだし!そう考えた私は早速夢空を呼び出す事にした。
しつこいなぁ…本物だって言ってるだろ。
えっえっえ?まじか~!ええ子やん……!優しいね~夢空ちゃんは……
でも、夢空やっぱり優しいな~……うーん少し気が引けるなーー。よし!じゃあ、夢空ちゃんにやらせるのも酷だし自分でやろう!
ザシュ…。
後から思ったんだけど………。これ深く切りすぎたな…って思った。痕残っちゃったしね…。
私だけどね(笑)
やっさし~!
ねちっこい。正直ウザい。
これで、私が一番。悲劇のヒロインが幸せになる瞬間。あんたらモブ。せいぜい足掻きな。
私の踏み台としてね。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。