無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第7話

私という人間。




私は昔から音や声に敏感だった。




_______小学の頃









(なまえ)
あなた
みゅーちゃん!遊ぼ!



『ごめん!うち他の子と遊ぶ約束してんねん!』






幼稚園の頃から仲良かったみゅーちゃん。




でも、最近は全然遊んでくれへん。
















(なまえ)
あなた
変なの〜…



ただちょっと予定が合わなかっただけ


大丈夫、私なら大丈夫

そう思っていた。






教室から出て、靴箱に向かう途中




『ほんまあなたちゃんうざい。』

「声ガサガサで何言っとるか分からんよなー!」

『あんな変な子と一緒遊ぶ訳ないやんなぁ!』






みゅーちゃんと、同じクラスの女の子の話し声




耳が良すぎるせいか鮮明に聞こえたその声は

幼かった私にはあまりにも残酷な言葉やった。












お母さんに言ったら

『あなたの声は他の子にはない天性の声や。』



『やから、自信持ちっ!』







そう言ってくれた。






けれど、幼稚園の頃から仲良しだった子に

いきなりなんの前触れも無く悪口を言われてしまったらそう簡単には立ち直れる訳もなく。








『あなたちゃん!最近喋らんなぁ!』



話しかけてくれたのはみゃーちゃん。



嬉しいはずなのに…



話しかけて貰えたのに…








(なまえ)
あなた
______……





私の声は出なくなっていた。









____________中学生




私はそれから一言も喋らず中学に上がる





そして、母親の病気。








お父さん『お母さんの為に引っ越してもええか…?』




声の出ない私は頷くだけ。






デカい病院に入院する為、引越しをした。



新しくなった環境は私にとって怖いもので


初めましての人にこの声を聞かれたらなんて思うのだろう……


そんな事ばかりで、自分の事ばかりで。








お父さん『あなた…大事な話があんねん。』





_____『お母さんなぁ…もう長い事生きられへん』















それから1ヶ月少し、私の声を聞くことなく


母は亡くなった。







お父さんは寂しさを紛らわす為に転勤のある仕事を

始めた。








お母さんとお父さんがいたこの家には



たった私、1人だった。



___________中学3年になった頃




お父さんからある1つの動画。












私が歌い始めたきっかけだった。










____『自分を好きになりなさい。そして愛しなさい』







母は、最後に照れ臭そうに歌っていた。


凄く、凄く……綺麗な声だった。









▷▶︎▷▶︎NEXT