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第5話

私の知名度




『これ夢木さんだったりするん?』





そう聞いてきた彼……北信介くん。




そして、片手には正真正銘私のYouTubeチャンネルで


素直に『はい』なんて言える訳でもなく。



なんなら、学校での私は喋れない人括り


(なまえ)
あなた
ほんまに喋れんくなってもうたな…








YouTubeでも気を付けなあかん……




コメントを見れば見るほど怖くなる



《夢ちゃん関西弁やけど関西住み??》


《高校生って事はわんちゃん同じ高校かも!》




詮索に詮索が入る世の中。


けれど、関西住み、声のみで私なんて
そう簡単にはわかる訳ない。



なぜ、北くんは私だと聞いてきたのだろう…






学校行くのが憂鬱である。








________学校






それからというもの





北信介
北信介
夢木さん数学のプリント回収してもええ?



コクッと頷き、素直にプリントを渡し



北信介
北信介
夢木さん綺麗な字書くんやな



そんな話しかけられても私は喋らへんのに









北くんは私に話しかける頻度が増えた。






そして






「また北くんと夢木さん絡んでる」

「夢木さん喋られへんのになぁ〜」

「北くん世話好きそうやもんな」

「それにしても、もっと愛想良くしろや」






私は静かに教室の隅で大人しくしていただけ



話しかけて来たのも北くんだよ。


そんな言われても私は困る。



















北信介
北信介
夢木さんってどんな歌好きなん?



彼は容赦無く話しかけて来る。




悪気なんて無いのは分かってる。



私は紙にこう書いた







“もう話しかけないで下さい。”






彼はその紙を見て少し驚いた顔をしたけど

すぐいつもの表情に


北信介
北信介
すまんな。迷惑やったか?



聞き返して来るんはほんまずるい





こんな私と絡んでくれたのに…堪忍してな…





縦に頭を振り、『YES』と答えた






北信介
北信介
夢木さん
























北信介
北信介
他人の言う事は気にせんでええ。
それだけや。ほんますまんかったな。
ほな、またね




彼はそう言って、私の席から離れた。








(なまえ)
あなた
(陰口言われとったの気付いてたんか)










私は強ないから、気にせん方が難しい。










私の声を認めてくれるのは



《夢ちゃんの声大好きですっ!!》

《夢ちゃんの声に歌に何度も救われた!》

《上手く行かんかった時に聞くと頑張ろう思える!》






ネットの向こう側の皆だよ。
















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