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第1話

事故物件~エロい間取り~
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2021/07/11 07:36
大学進学のため上京した俺は第一に住まいを見つけることを決めた。
駅からすぐ近くにあった不動産屋に立ち寄り、すぐに物件を探すことに。
なるべく安い物件がいいな。バイトを始めるにしてもそんなすぐに給料が入るわけでもなし、家賃は出来るだけ安くしたい。
旨を伝えると担当の方が持ってきてくれたのは月2万5000円という超激安物件。
え、待ってよ。そんな詐欺みたいなことある?
2万5000円…?!逆になんで誰も買わないの?
顔をしかめていると、担当の方が物件の詳細が書かれた髪をペラペラめくりながら俺の方を見て笑った。

「京本さん、嘘付いてるんじゃないかとか思ってます?」
「え、いや、そんなことは…ただこんな安い物件何で誰も買わないのかなって…」
「ああ、それはこの物件が事故物件だからですよ。」

自殺、殺人、孤独死などなど様々な理由で家で前住居者が死亡した経歴があるものにつけられる名称。
俺が勧められた物件では、2年前に俺と同い年の男性が自殺で亡くなったのだとか。
備考欄には心理的瑕疵と書かれている。

「それって…なにか起きたりするんですか…?」
「いやあ…そればかりは何とも…。ただ修理作業はなされてますし内装もかなり綺麗だと思いますよ。いかがでしょう?一度内見されますか?」

うーん、内見した所でなにか変わるわけでもないし、写真みる限りブラックが基調の部屋かっこいいしなあ。殺人とかならまだしも自殺なら…と俺はこの部屋に入居することを決めた。





❁❁
「え、めっちゃ綺麗…。本当に事故物件か?」

窓からは景色が一望出来るし、構えていたような血の跡とか床のシミとか。そんなもの一切なかった。
ただ一つ言いたいことがあるとしたら…ベッドがかなり広い。俺しか住んでないのにダブルベッドなんだけど。
前の住人って一人暮らしの大学生じゃなかったの?
念のため、不動産屋の担当の方に電話をかけてみる。

"すみません、俺の入居した家って大学生が一人暮らしじゃなかったでしたっけ?"

"そうですよ。あれ、何かありましたか…?"

"いや、ダブルベッド…が置いてあって…。もしかしてカップルとかで住んでたのかなって…"

"ダブルベッド?そんなもの元々ないはずですよ。ベッド付きの物件では無いのですが…"

おいおい。勘弁してよ…。
いきなり怖いじゃん!!まだ住んでもないのにベッド置かれてるなんておかしいと思った!
まさか、このベッドに血とか付いてたり…
どうしようどうしよう…!
俺こんなところで一生終えたくねえよ!
まだ大学生なのに…!!まだまだやりたいこととかたくさんあるから!!
入居を取りやめて今だけ樹の家に住まわせてもらう?いやそんな申し訳ないことは出来ない。
当たり前だが、まだテレビもないこのしんとした部屋が急に怖く感じてきた。
とりあえず、音楽でも流そう。そう思ってスマホを取り出した時だった。
…音がしたな。しかもクローゼットから。
待って待って。本当にやばいやつなんじゃ…
ガンガン、とクローゼットを中からこじ開けようとする音。俺死ぬの…?こんな所で俺死ぬの?
心拍数がどんどん上がっていく。
だんだんクローゼットが開いていく。
もうおしまいだ。きっと幽霊に殺されてしまうに違いない。中が少しずつ見えだし、黒髪の人の姿が目に映る。

「っぁあ…ごめんなさい!ごめんなさい!殺さないでください!俺もう出ていきますから!」
「あの…別に殺すつもりなんてないですよ。すみませんクローゼットから出てきてしまって。」

パニックで泣いている俺の前に立っていたのは黒髪のイケメンの男の人だった。



「急に驚かせてしまってごめんね。君、今日ここに引っ越してきたの?」
「…うん。上京したてで…」
「そうなんだ。でもなんでここに?事故物件って言われてたでしょ。心理的瑕疵とかなんとか。」
「安かったから…自殺とかならまあ…大丈夫かなって。」
「ふは、変わってるね。」

俺の目の前で話してるこの男の人が本当に自殺した人なのか…?犬歯を見せて笑う姿とか飲み物を飲んでいる姿とか生きてる人間となんら変わらない。

「あの…君が…その「うん。俺がここの前住居者。なりたいものもなくてね、学校にも馴染めなくて。鬱になったんだよね。生きてる意味もわかんなくなっちゃってさ、それで。」
「そう…なんだ。ごめん、変なこと聞いて。」
「いやいや、死んでるのは本当だからね。ほら、壁もすり抜けられるし。ほら。」
「待って!怖い!急に怖い!」

そんな笑顔で壁すり抜けられても反応に困るし普通に怖い。
でもごめんね、と子犬みたいに眉を下げて謝ってくる姿はちょっと可愛いかも。
なんでクローゼットから出てきたの?と聞くとクローゼットで死んだんだ。と答えてきたので聞いちゃいけなかったかなと俺も密かに反省した。

「ねえ、君名前なんて言うの?」
「京本大我です。君は…?」
「俺は松村北斗。好きなように呼んで?えっと俺、まだ成仏出来てなくて。っていうのも一つやり残したことがあったからこの部屋に残ってるんだよね…。」
「やり残したこと…?それって…?」

大学生で命を絶っているのだ。やり残したことなんて山ほどあるはずだ。
俺が叶えてあげられるなら叶えてあげたいな、なんて。幽霊さん…北斗に構いすぎかな。

「あの…俺でも叶えてあげられる?そのやり残したことって…」
「え、いいの?!」
「まあ…出来ることなら?」

そう言うと北斗は嬉しそうに俺をベッドの方に引っ張っていく。

「あ、このベッドって…元々あったやつじゃないんだよね?」
「んー、そうだね。元々俺が使ってたやつなんだけど死んだ時に一回取り払われたよ。でもどうしても捨てられるのが嫌で拾ってきちゃった…と。はい、大我ここに寝転んで?」

ね、寝転ぶ?一体なにがしたかったの?
俺首締められたりしないよね?
色々勘ぐったのが分かったのか北斗は思わず吹き出した。
布団をめくり恐る恐るベッドの中を確認してみる。
異常は…ないな。大丈夫、普通のベッドだ。
ふぅ、と息をついていると北斗が俺をいきなり押し倒してきた。

「え、!まって、な、なに…!」
「ねえ大我。俺のやり残したこと手伝ってくれる?」

俺、好きな人と一日中セックスしてみたかったかったんだよね。




❁❁
「っぁぁあぁあ、!とめてっ、はげしっ、♡♡」
「はあ…可愛い。可愛すぎる大我。もっと奥まで突いていい?突くね」
「っあん、ぁん、♡♡らめてぇ、、♡♡♡しんじゃ、死んじゃうってぇ、!」
「ふふ、死んでるのは俺の方だよ。幽霊に犯されちゃうなんて大我えっちだね」

気づけば股を開き、幽霊に犯されている。
セックスを一日したい…?!
だからダブルベッドなの?!
しかもなんか異常にテクニシャンだし。
童貞とか絶対嘘でしょ…。彼女いた事ないとか抜かしてるけど絶対嘘だよね。
正直あんまり言いたくないけど、これまで付き合った彼女より断然上手いし気持ちいい。
男に犯されてるとか忘れるくらい快感の波に飲み込まれてしまう。

「っぁぁあん、♡♡ほくと、!すとっぷ、!」
「無理だよ、俺まだイってないし。ほら頑張って。男の子でしょ」
「ぁぁぁあぁあ、!そんな、はげしっ、らめらってぇ、♡♡も、イく、イくってばぁあ、♡♡」
「イっていいよ。」

バカでかい北斗のちんこが俺のナカを貫いてはズコバコ突きまくってくる。
されるがままの俺は喘ぐ以外なくて北斗の体にしがみつくことしか出来なかった。
北斗の首を伝う汗があまりにも色っぽくてかっこいいなあとか思ってたら、いきなりピストンが早くなって腰を仰け反った。
違うこと考えないで、って急にドスの効いた声。
北斗のこと考えてたのに…って頭では思っても口に出す余裕はない。
ギシギシとベッドが音を立て俺は意識を飛ばさないでいるのに必死だった。

「っぁ、はぅ、!おく、くるし、、♡」
「気持ちよさそうだね。もしかして大我はじめて…?」
「初めてじゃない…男としたのは初めてだけど…」
「…ふーん」

何、怒らせた?
北斗の顔が一瞬曇り、腰を掴む力が強くなった。
グッと顔が近づき唇に噛みつかれる。そしてそのまま深く深く口付けあった。

「舌、出して。」
「えっ、あ」
「ほら。早く。」

赤い舌を覗かせると北斗が舌を絡めあい、口内を侵されていく。頭がぼーっとしてきて体も熱くなる。北斗って本当にこの世にいないのかな。
そりゃ壁すり抜けたり嘘をついてるとは思えないけど、ちゃんと触れられるし何より体温を感じられる。

「っは、そうだ。俺の姿、大我以外に見えてないから他の人が見たら大我一人でえっちしてるみたいだよ」
「えっ…!っ急に怖いこと言わないで!」
「ふふ、とか言いつつ俺に抱きついてくるんだ」
「あっ、うぅ、だって…」
「大我可愛い。本当に可愛いよ。」

いつもなら可愛いって言われるのはあまりいい気がしないもの。俺だって男だ、と言いたくなるから。
でも北斗に言われるのは何故か嫌な気持ちはしなかった。真っ直ぐ目を見つめて言葉を囁いてくれるのが嬉しくて、体がむず痒い。
髪を撫でた北斗がおでこや頬にキスをくれる。
こんなにドキドキしたの久しぶり…。
どうしよう、本当に北斗に夢中になりそう。

「ね、次は座りながらシよ?大我こっち。」
「んぅ、♡っふぁあ、♡♡ゆらすのらめぇ、、♡♡」
「とろとろだね。気持ちいい?」
「気持ちいい…♡♡俺も、ゆらゆらする…♡」

北斗に負けじと俺も自ら腰を揺らしてみる。
奥の気持ちいいところに擦りつけると思わず鳥肌がたってしまう。
腰を動かしている間、北斗が色々な場所を愛撫してきたりキスをしてきたり。体が雲の上にあるような気分。
実際北斗の体はある意味雲の上にあるんだけど。

「俺が初めてじゃないの残念なくらい…彼女いたの?」
「いたぁ…♡っぁう、♡♡でも振られちゃって…っ、♡」
「そっかあ。男に抱かれてこんななってるの見たら女の子もびっくりしちゃうね。大我の方がすっかり女の子だよ」
「んちがぅ、♡俺、おんなじゃない、!」

物言いは優しいのに体の動きは全然優しくない。
全然萎えようともしない北斗のソレはナカで膨らんだまま、ズコバコと奥まで突っかかってくる。
こんな色気があってエロい幽霊なんて聞いたことねえよ。腰をすーっと撫でられ、思わず北斗の体に助けを求めたら笑われてしまって胸を叩いたら猫パンチ?って返された。やられっぱなしじゃんか。
これを一日中したいなんてどれだけ欲求不満のまま一生を終えたんだ。流石に俺でもそんなこと思わないし、そこまで性に飢えてはない。

「っね、あのさっ、待って、!ちょっとだけ…」
「なに?あ、もしかして痛かった…?」
「いや…そうじゃないんだけどさ…。北斗かっこいいんだから彼女とか作れたんじゃないの?なんでそんなセックスに拘るの?」
「んー、さっきも言ったけど俺学校馴染めなくて。ずっと本読んでるような人間だったから。人も寄り付いてこなくて…」

そんな人間が性のことを考えるなんて珍しい方なんじゃないのかな…。
意外とそういう人の方が考えたりするのかな。
その北斗のしゅんとした顔、俺ちょっと気に入ったかも。ほっぺをむにーっと横に摘んだら驚いたように目を見開いている。
やっぱちゃんと触れるんだよな。むにむにほっぺをいじってたらふと目に入った首についた紫の痕。
これってもしかして…
見ていたら北斗があー、と申し訳なさそうに声を出した。

「それ…俺が首吊った時の痕…。ごめん見苦しいもの見せて。」
「あ、いや!俺こそごめん。ねえ北斗、俺じゃ…だめ?北斗を満足させられないかな?」
「えっ?」
「一日中するのは…ちょっと出来ないけど北斗まだここにいるなら満足するまで俺が相手してもいいかなあ…とか…思ったりして…あ、嫌ならもちろんいいんだよ!クローゼットにもどらないといけない決まりみたいなのがあるなら…」

顔が熱い。ナカに突っ込まれたまま俺は何喋ってるんだろ。全部話し終わったあと、収集が付けられず顔を真っ赤にしているときょとんとしていた北斗が声を出して笑った。

「っ、ふは、んふ、どんな決まり…んふ、」
「だってクローゼットから出てきたの北斗じゃんか!本当に怖かったんだから…」
「それは本当にごめんね?俺、大我と出会ってすぐだけど大我に惚れちゃったみたいなの。俺でも良かったら、付き合ってくれませんか?いや、死んでるから付き合うってのもおかしいか…えっと…」
「いいよ。あ、でもオンライン授業中は変なことしないでね?」
「分かった!大我好き!大好き!」
「ん、ちょ、おっきくしないでぇ、!」

可愛いから無理!とか理由になってないことを言いながら俺を揺らしてくる北斗。
さっきから何回イッてるか分からない俺はまた迎えようとしている絶頂に気が狂ってしまいそうだった。

「っぁぁあ、♡♡やらぁ、はげしっ、!イく、イくぅ、♡♡♡」
「はぁ…俺も我慢できないや、一緒に気持ちよくなろ。」
「ほくっ、ほくと、!しゅき、しゅきらよ、♡♡♡ひぁぁあ、!♡♡♡♡」






❁❁
"来週までの課題は○○~○○ページまで。小テストに備えるように。それではお疲れ様でした。"

「はあ~~~…って北斗!ほーくーとー!なんで俺北斗の上に乗ってるの!降ろして!」
「え、だって顔見える授業じゃないしちょっとくらいいいかなあって…だめ?」
「ダメっていうか恥ずかしい…降ろして?」
「授業終わったならいいじゃないの。ね、えっちしよ?俺一日じっとしてたし。ね、お願い?」
「俺今から課題…っちょっと!北斗、やっ、まって、!」

これほとんど毎日繰り返してる。
課題は夜中にやる羽目になってその隣に北斗が座ってる。幽霊は眠くならないのか知らないけど北斗は全然寝てないみたいで、課題しながら寝落ちして翌日見たら課題が仕上がってることなんかもよくあった。
北斗って頭いいんだよなあ。俺が受けてる授業聞いてても答えサラッと教えてくれたりするし。
まあ膝の上に乗せてくるのはもう諦めた。



「ねえ北斗、急にいなくなったりしない?俺の前から消えたりしないよね…?」
「うーん、でも俺本当はこの世に残ってちゃいけないんだよ?もうこの世にいないのに…」
「お願い…!いなくならないで…北斗が消えるなら俺も行く!成仏されそうになったら俺もしてもらう…だから…お願い…。俺、北斗のこと大好きだから…」
「大我、こっちおいで。いなくなったりしないから、そんな悲しい顔しないで?俺も大我のこと大好き。ずっとそばにいるよ。」

北斗とのキスに冷たさなんて感じない。
うっとりしていたら、ゆっくり体が倒されて北斗が覆いかぶさってくる。

事故物件と聞いて住もうと思う人は少ないだろう。けれど、実際のところは住んでみなければ分からない。悪いものばかりではないのかもしれない。俺の例のように。
これは、事故物件に住むことになった一人の大学生が好きな人に巡り会うまでのお話。
これにて終幕。素敵な日々になりますように。