第352話

No.350
8,937
2021/01/24 03:09
麗日お茶子
インターン先決まったんだ!よかったね、デクくん!







その日の夕方、仮免講習から帰ってから。





みんなは緑谷くんを囲み、インターン先が決まった彼を祝福していた。







芦戸三奈
すごいじゃん!
飯田天哉
おめでとう、緑谷くん!
緑谷出久
ありがとう







差し出された飯田くんの手を、緑谷くんがそう言って握り返している。







飯田天哉
俺も、うかうかしてられないな







飯田くんが改まったように言い終わったと同時に、上鳴くんや切島くんたちが彼らの方へと歩いていく。







上鳴電気
けどほんとすげぇよ緑谷
瀬呂範太
なんたって、あのサー・ナイトアイの事務所だもんな
切島鋭児郎
通形先輩の推薦だって!?
砂藤力道
よくやったな!
緑谷出久
あ、えへへ...







そんな彼らの会話を少し離れて見ていた私と弟、それから爆豪くん。





緑谷くん早いな...。





もうインターン先決まっちゃうなんて。







轟焦凍
また差広げられちまったな。早く追いつかねぇと
爆豪勝己
ケッ!







壁に背中を預けて腕を組んだまま、弟が言った。





ほんとにそうだよね。







麗日お茶子
学校側から、ガンヘッドさんインターンの実績少ないからダメやって言われた
蛙吹梅雨
私も。セルキーさんの所に行きたかったわ...
切島鋭児郎
フォースカインドさん、インターン募集してねえんだもんな







やっぱり、インターン先決めるのは結構難しいのかも。





USJの件もあったし、職場体験とは全然違うし...。





なかなか上手くはいかないのかもね。







瀬呂範太
つーか元から敷居が高いんだよ
上鳴電気
インターンの受け入れ実績があるプロにしか頼めないからなぁ
尾白猿尾
仕方ないよ。職場体験と違って、インターンは実践。もし何かあった場合...
相澤消太
プロ側の責任問題に発展する







その声に、全員が一斉に振り向く。





そこに居たのは、我らが担任の相澤先生。





インターンについてかな。







上鳴電気
相澤先生
相澤消太
リスクを承知の上でインターンを受け入れるプロこそ本物







仮免講習も大変だけど、あっちはあっちでいろいろ大変そうだ。





頑張らなきゃなあ、ほんとに。







相澤消太
常闇、その本物からインターンへの誘いが来てる。九州で活動するホークスだ







その言葉を聞いたみんなが、驚いたように声を上げる。







上鳴電気
ホークス!?
瀬呂範太
ヒーローランキング3位の!?







驚いているのは、私も同じだった。





ヒーローランキング3位、しかも九州からわざわざインターンの誘いがくるなんて。





すごいや、常闇くん。

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