それから少ししたあと、爆豪くんと切島くんが遅れてプールに登場。
切島くんが爆豪くんを誘っていて、遅くなったみたい。
飯田くんの提案で、男子はこれから誰が一番50mを速く泳げるか、競走をするらしい。
なんか楽しそう。
ヤオモモちゃんの提案で、女子組も手伝いをすることになった。
でも、なにすればいいのさ。
爆豪くんは相変わらず、緑谷くんと張り合っている。
なんて思いながら二人を眺めていると、爆豪くんがこちらを向いた。
無言。
何も答えることなく、ただただ無言。
せめてなんか言ってあげなよ。
わいわいと盛り上がっている中、弟がこちらを向いた。
ちょっとなに言ってるかわからなかったけど、とりあえず頑張ってとは言っておいた。
ていうか、個性使ってもいいって言ってたよね?
嫌な予感しかしないんだけど。
私のその予感は、見事に的中。
あれ、水泳ってなんだっけ?
泳げや。
こちらを指さしてドヤ顔する爆豪くんに、瀬呂くんと切島くんが文句をぶちまける。
まあそうだよね。
泳いでないんだもん。
どうやら、次は弟も泳ぐらしい。
ヤオモモちゃんが鳴らした笛の音で、みんなは一斉にプールに.....飛び込まなかった。
泳ぐってなんだよ、ちゃんと泳げよ。
上鳴くんと峰田くんの声がハモる。
言われた本人である弟は、きょとんとしている。
だめだこりゃ。
こいつはなに言ってもだめだね。
天然だから。
次に泳ぐ(?)のは、飯田くんや緑谷くん。
言い出しっぺの飯田くんは泳いでなかったけど、緑谷くんがちゃんと泳いでいたから、なんか安心。
あ、あと尾白くんも泳いでたよ。
結局、緑谷くん、爆豪くん、弟の三人で、決着を決めることになりました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。