第417話

No.415
7,490
2021/06/10 11:01
ギャングオルカ
貴様らには五人には協力して、このクラスの心を掌握してもらう
爆豪勝己
保育士になれってか!!







爆豪くんはヤケクソ気味に叫んだ。





てか掌握しろ、って言われても、なにをどうしたらいいのかさっぱりわからない。





...なんかプレゼント・マイク、実況始めてるし。





めちゃくちゃだぁ。







轟焦凍
頑張れあなた
あなた
うん...。焦凍もね
轟焦凍
おう







はあ...。





いつまで私はベルトを触らせてればいいのさ。





てかよく飽きないね、そんなに面白いものかな。





と、







子供
なーなー!お姉ちゃんってゴチ○コの彼女ー?
あなた
え?







突然そんなことを聞かれた。





驚きのあまり、思わず声を上げる。







子供
だってさっき、ゴチ○コがお姉ちゃんの頭撫でてたし!







まあ、そうなんだけどさ。





弟のやつめ、だから人前ではやめろとあれ程言ったのに...!







あなた
違うよ。私は彼女じゃなくて、お姉ちゃんなの
子供
お姉ちゃん?お姉ちゃんはお姉ちゃんでしょ?
あなた
いや、あの、えっと...







なんかややこしくなってきた。







あなた
私たち、双子なんだ。わかるかな
子供
え、双子なの!?ゴチ○コとお姉ちゃんが!?
あなた
う、うん
子供
えー!!お洋服しか似てない!!







まあそこは共感できるかな。





というか、今のでちゃんと伝わったんだ。





今の子供って、結構理解力あるのかもね。







爆豪勝己
返せー!!!ガキのオモチャじゃねえんだよ!!







突然そんな声が聞こえてきて、目を向ける。





見れば、爆豪くんが必死になって子供を追いかけていた。





ああ、あの手榴弾みたいなやつ取られてたんだ。





てかあれ、結構危ないんじゃ...。







轟焦凍
そんな簡単に奪られていいのか、それ
爆豪勝己
危ねぇから外して置いといたんじゃクソが!!







危ない、ってことはちゃんと自覚してるんだ。





それをわかっててちゃんと外して子供たちに接しているのは、爆豪くんのいいところだよね。





ただ、暴言は相変わらずだけど。







爆豪勝己
おいあなた!!てめぇも手伝えや!!
あなた
あー、はいはい







全く、世話の焼ける...。







あなた
ほら、それは危ないからあっちのお兄ちゃんに返しておいで。君たちが怪我したら、みんな心配しちゃうからさ
子供
...
あなた
...?







ん?





なんでみんなこっち見てかたまってるの...?







子供
わかった!お姉ちゃんに返す!!
あなた
あ、え、ちょ
子供
お姉ちゃんはいい人だから返す!!







そう言ったかと思うと、子供たちは大人しく私の前に手榴弾を置いて走り去っていった。





...なんだったんだいったい。







爆豪勝己
てめぇ、あいつらに好かれてんな
あなた
あ、爆豪くん。これ
爆豪勝己
おう







あれ、って好かれてるのかな。





うーん、わからん。

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