時間は過ぎていき、みんなは次々と森の中へ入っていく。
弟と爆豪くんも、森の中に入っていった。
...爆豪くんが物凄い嫌そうな表情してたけどね。
にしても、悲鳴がすごい。
と、不意に焦げ臭い匂いが鼻に入ってきた。
原因がなにか探していると、私はあるものを見つけて声を上げた。
私の言葉に、みんなが一斉に目を向ける。
と、その時だった。
突然、ピクシーボブの体が宙に浮いた。
と思ったら、物凄いスピードでなにかに引き寄せられていった。
え、なに?
いったいなにが起こっているの!?
ピクシーボブが引き寄せられていった先を見る。
そこには、
そう。
そこに居たのは、二人組のヴィランだった。
でもどうして、なんでここに?
峰田くんが言った通り、万全に期しているはず。
なのにどうしてヴィランがここに?
緑谷くんが飛び出し、倒れているピクシーボブに駆け寄ろうとする。
が、その先を虎とマンダレイが阻む。
いくら緑谷くんでも、ここで個性は使えない。
いや、使っちゃだめなんだ。
飛び出そうとする虎を、ヴィランの一人が制止する。
ステインという言葉を聞いて、私と緑谷くん、飯田くんは身構える。
スピナーと名乗ったヴィランが武器を取り出すと、マンダレイと虎が私たちを守るように前に出た。
マンダレイが私たちの方に振り向き、そう言った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。