第3話

No.3
53,675
2020/09/19 15:55
麗日お茶子
あなたちゃん、おはよう!!
あなた
お茶子ちゃん、おはよ







一瞬びびった。





自習に集中している中で、急に声をかけられて教科書から顔を上げる。





目の前でにっこり笑っているのは、クラスメイトの麗日お茶子ちゃん。





私の友達でもある。







麗日お茶子
やっぱりあなたちゃん、来るの早いんやね
あなた
まあ、家遠いしね。早く行かないと遅刻するし、電車の本数少ないし








お茶子ちゃんは今日も可愛い。





こんなに可愛い友達を持って、私は幸せ者だ。







麗日お茶子
今日のヒーロー基礎学、ペアどうなるんかな
あなた
んー、私は誰でもいいかな







二人で今日の授業について話していると、バシッ、と背中を叩かれた。







芦戸三奈
お二人さん、おはよっ!
あなた
おはよう三奈ちゃん。背中叩くのはやめなさい
芦戸三奈
えー
あなた
えー、じゃない







三奈ちゃんの頬っぺを軽くつつく。





ぷにぷにしている。







八百万百
みなさん、おはようございます
芦戸三奈
おーヤオモモ!おはよっ!
蛙吹梅雨
おはよう、みんな
麗日お茶子
おはよー梅雨ちゃん!








おお、A組の女子、見事に集合。







ただ、なんで私の席なのかわからないのだが。







あなた
なんかさ〜、みんなでプールでも行きたいくらい暑いね
麗日お茶子
プール!!?いいね、行こうよ!







真っ先にお茶子ちゃんがのってきてくれる。





さすが。





だけど、







麗日お茶子
夏休みの間、長期の外出は控えろ!!?
耳郎響香
学校からの要請だって
あなた
え〜、なにそれ







響香ちゃんからの言葉を聞いて、一気にテンションが下がる。







八百万百
残念ですわ。両親とベネチアに旅行に行く予定でしたのに。
麗日お茶子
ブルジョワや〜








ベネチアに旅行なんて、私だったら絶対にないね。







芦戸三奈
あーあ。せっかくおニューの水着買ったのに〜
耳郎響香
仕方ないよ。ウチらは一度敵(ヴィラン)連合に襲われてるし







でもどこも行けない夏休みなんて夏休みじゃないよ。





つまんな。つまんな!!







芦戸三奈
それでも遊びたいどっか行きたい〜!!
あなた
同じく
芦戸三奈
だよね!だよね!








三奈ちゃんと共感し合っていると、







葉隠透
だったら!夏休み、学校のプールに集まらない?








透ちゃんの言葉に、みんなの目が輝いた。







蛙吹梅雨
そうね!学校のプールだったら、先生も許可してくれると思うわ
麗日お茶子
いいね〜!お金もかかんないし!
芦戸三奈
家に閉じこもってるよりマシか!
八百万百
でしたら、私が学校側に許可をもらってきますわ!
あなた
さすがヤオモモちゃん。頼りになるね
八百万百
そ、そんなこと...ありませんわ








あー、照れてる。





かっわいい。





わいわいと盛り上がっている中で、この時は気づいていなかった。





峰田くんが目を光らせていることに。

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