第128話

No.128
15,900
2020/10/08 04:34
常闇くんの部屋は、一面真っ暗だった。





ところどころに、紫色のライトが怪しく光っている。





常闇くんらしい部屋だなあ。







常闇踏陰
貴様ら...








部屋に入ってはしゃぐみんなに対して、常闇くんはわなわなと体を震わせている。







あなた
...
轟焦凍
あなた、どうした?
あなた
え、部屋出るだけだよ
轟焦凍
見ねぇのか?
あなた
...暗いから
轟焦凍
わかった。なら出よう








でも正直、暗いのが苦手な私にとっては、あんまり好みではない。





あ、常闇くんのセンスがないとか、そういうわけじゃないよ。





ただ単に、私が好みじゃない、ってだけだからね。





次に向かったのは、青山くんの部屋。





私は青山くんとあまり関わったことがないから、どんな性格なのかいまいちわからないんだよね。





けど、なんでだろう。





なんとなく予想できる気がする。







青山優雅
アハハ〜!








眩しい。





とにかく眩しすぎる。





あ、普通の意味でね。





アイドルが眩しいとか、そんな表現じゃないよ。







青山優雅
ノンノン。眩しいじゃなくて、ま・ば・ゆ...
葉隠透
思ってた通りだ
芦戸三奈
想定の範疇を出ない








青山くんの言葉を遮り、私たちは部屋を出た。





うん、やっぱり予想してた通りだった。





まあ、みんなも大体予想できてたんだと思うけどね。







麗日お茶子
楽しくなってきたぞ〜!
あなた
そうだね。あと2階の人は、








そう言いながら、振り返る。





と、







峰田実
入れよ...すげぇの見せてやんよ








峰田くんがそう言って、ドス紫色のオーラを出しながら私たちを見ていた。





...なんか、やばそう。





悪い意味で。







あなた
3階、行こっか
麗日お茶子
そ、そうやね!行こっか!








峰田くんを無視して、私たちは3階に上がった。





次に向かったのは、尾白くんの部屋。







麗日お茶子
おー!普通だ!
葉隠透
普通だ!すごーい!
芦戸三奈
これが普通ということなんだね!








うん。





言うことが見つからないのね。







尾白猿尾
言うことないならいいんだよ...








なんか落ち込んでる。







あなた
尾白くん、私はこの部屋好きだよ。落ち着くもん
尾白猿尾
そう?ありがとう








私の言葉に、尾白くんは少し照れたように笑った。





普通が一番だよ、うん。





次の部屋は、飯田くん。





学級委員長の部屋はどんな感じなのかな。







芦戸三奈
難しそうな本がズラーッと。さすが委員長!
飯田天哉
おかしなものなどないぞ!








ホント、さすが委員長って感じだよ。







麗日お茶子
メガネクソある...!
あなた
ぶ...っ!








その言葉に顔を向けると、確かにメガネだらけ。





お茶子ちゃんにつられ、私も思わず吹き出した。







あなた
い、いくらなんでもありすぎじゃない...?
飯田天哉
なにがおかしい!?激しい訓練での破損を想定してだな








うん、次行こう。

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