第133話

No.133
16,156
2020/10/09 03:44
私の部屋の次。





最後はヤオモモちゃん。





どんなのだろ、楽しみ。







瀬呂範太
じゃ、最後は八百万か!
八百万百
それが、私見当違いをしてしまいまして...皆さんの創意溢れるお部屋と比べて、少々手狭になってしまいましたの








ヤオモモちゃんの部屋の中を覗くと、部屋の大半が豪華なベッドで占められていた。





でっか。





こんなに大きいベッド、初めて見たよ。







上鳴電気
でっけぇ狭っ!どうした、八百万!?
八百万百
私の使っていた家具なのですが、まさかお部屋の広さがこれだけとは思っておらず...








さすがはお嬢様。





でも、いったいどんだけ広い部屋なんだろ。





何畳くらいかな。





1回見てみたいよ、ヤオモモちゃんの部屋。







緑谷出久
轟さんは、誰に投票するの?
あなた
んー、内緒
緑谷出久
えー
あなた
だってその方が面白いじゃない








そう言いながら笑いかけると、緑谷くんは頬を赤く染めて顔をそらす。





はて?





どうしたんかな。







轟焦凍
...
あなた
え、ちょっ、なに








どうしたのかと緑谷くんに声をかけようとすると、弟が一瞬、私を抱き寄せる。





なんだよ辞めてくれよ。





今は誰も見てなかったからよかったけど、見られたらどうするんだよ。







あなた
ここでそんなことしないでよ、見られたらどうすんの
轟焦凍
だって...
あなた
ん?
轟焦凍
...悪ぃ、なんでもねえ
あなた
???








ハテナマークを浮かべている私を見て、弟は顔をそらす。





時々、こいつのする行動の意味がわかんなくなるんだけど。





尋ねてもさっきみたいに、なんでもないで済まされちゃうし。





なんなんだ、いったい。







芦戸三奈
えー、皆さん!投票はお済みでしょうか?自分への投票はなしですよー!








やがて、全員の投票が終わり、三奈ちゃんが順番に開票していく。





え、私は誰に入れたかって?





決まってるじゃん。







芦戸三奈
それでは、爆豪と梅雨ちゃんを除いた、第1回部屋王暫定1位の発表です!








第1回、ってことは、2回目もあるってことなのかな。





勘弁してくれ。







芦戸三奈
投票数6票!圧倒的独走単独首位をたたき出したその部屋は...砂藤力道!
砂藤力道
はあ!?








名を挙げられた本人、砂藤くんは驚いたのか、自分を指さして声を上げる。







芦戸三奈
ちなみに全て女子票!理由は、「ケーキ美味しかった」だそうです!
砂藤力道
部屋は!?








まあ、そうだよね。





確かに美味しかったし。





部屋のセンスだったら、男子だったら個人的には瀬呂くんか口田くんかな。





女子だったらお茶子ちゃんだな。





一番生活しやすそうだったからね。





まあ、私は結局砂藤くんの部屋に投票したのだけれど。





当の本人は驚いている様子だけど、どこか嬉しそうにしている。

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