結局、子猫の名前はレイに決定。
明日も学校だし、そろそろ寝ないと。
そう思ってるんだけど...。
現在自室で、弟がコアラみたいになってる。
全然離してくれない、助けて。
みんなもう寝てんのに。
ちなみに、なんでこうなったかと言いますと。
部屋に戻ろうとしたら弟が着いてきちゃったんだよね。
許可すら出してないのに強引に部屋に入ってきてさ。
これだよ。
さっきからずっとコアラみたいにバックハグしてんの。
こちとら寝たいんだよ。
足元にすり寄ってくるレイに、助けを求める。
だけどレイは、きょとんと首を傾げるだけ。
ま、可愛いからいいや。
あーなるほど。
だから不機嫌になってたんだね。
納得。
え、違うの?
てか、前にもこんなやり取りあったような気がするんだけど。
てか痛い。
抱きしめすぎだよ、骨折れる。
握力ゴリラめ。
てかホントに眠い。
早く寝たい。
レイに助けを求めるけど、まあダメだよね。
は?
言い終わる前に、ドサ、となにかに倒れるような感覚。
背中はふわふわしてる...ってことは、布団かな?
で、視界には天井。
視界に天井と弟?
背中に布団?
誰か助けて。
弟に押し倒された。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。