第442話

No.439
7,228
2021/04/25 06:55
飯田天哉
ひと通り、みんなからの提案は出揃ったかな







全員分の意見が集まってから、飯田くんが言った。





ちなみに私が提案したのは『カフェ』だ。





なんとなくだから別にこだわりは無いけどね。







八百万百
不適切・実現不可、よくわからないものは消去させていただきますわ







ヤオモモちゃんの言葉と同時に、いくつかの提案が消去される。





峰田くんの提案に至っては、まずなにを言ってるのかわかんなかったし。





爆豪くんのデスマッチに至っては、ヒーロー科がやることじゃないでしょ。





青山くんのもよくわからん。





常闇くんのは...なんか怖そう。







葉隠透
郷土史研究発表もなー。地味よねえ







飯田くんがぴくりと肩を跳ねらせる。





まあ、飯田くんらしい、っちゃ飯田くんらしいけど。





ヤオモモちゃんの勉強会もなかなかだな。





でも、役に立ちたい、って思いはすごく伝わってくるよ。







轟焦凍
あなたはなにがいいんだ?やっぱりさっき言ってたカフェか?
あなた
いや、私はそこまでこだわりないから、ぶっちゃけなんでもいいかな







てかあんたは蕎麦好きすぎでしょ。





文化祭で手打ちそば、って...いや、なくもないか。







あなた
手打ちそば、って言ってたけど、あんた蕎麦打てるの?
轟焦凍
...打てねえ







打てないんかい。







轟焦凍
俺は食べるだけだからな
あなた
作れよ







ギャーギャーとみんなが騒ぐ中で、飯田くんが声を張り上げる。





だけど、みんなは自分たちの話に夢中だ。





結局まとまらなかったな。





まあ、これだけの人数がいて一気にまとめるのは難しいものね。





そんなこんなでやっているうちに、授業が終わるチャイムが鳴り響いた。







相澤消太
実に非合理的な会だったな。お前ら、明日朝まで決めておけ。決まらなかった場合、公開座学にする







そのひと言で、全員が静まり返る。





せっかくの文化祭で公開座学、って...。





絶対やだ。





誰もが同じくことを思ったのだろう。





「みんな!今日中に出し物を決めようぜ!」との言葉で、一致団結する。





まあ、ちゃんと決まるだろうし大丈夫だろう。





あとは寮に帰ってから決めればいい。







相澤消太
ああ、そうだ。轟姉、放課後職員室に来てくれ
あなた
?わかりました







帰れると思ったのに。





なんだろ?

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