第628話

No.622 ※性描写あり
17,608
2021/08/17 12:05
あなた
は、激し...っ、しょ、と...もっと、やさしくし、て...っ







激しく繰り返される抽挿に耐えきれなくなってそう言うが、弟はスピードを緩めない。







轟焦凍
はぁ、っ...わるい、そんな、余裕ない...ふっ、あ







どうやら相当溜まっていたらしい。





こんなに余裕のない弟を見たのは、初めてだった。







轟焦凍
は、ぁ...っ、あなた、好きだ...好きだ、っ
あなた
っ、ん...ぁ







うわ言のように繰り返し言いながら、弟は奥まで突いてくる。





なんとか声を抑えようとするが、どうしても手の隙間から漏れてしまう。







轟焦凍
あなた、好きだ...すげぇ好きだ...っ
あなた
んぁ、あ...っ、ふ







弟はそう言って、耳朶、鼻先、額、頬、首筋、それから唇へと、何度も何度も口付けてくる。





その時だった。







轟焦凍
あなた、俺...







ぱた、となにかが頬に当たり、目を開ける。





見上げてみてから、軽く目を見開いた。







轟焦凍
お前の、おかげで、すげぇ、幸せなんだ...
あなた
...







弟が泣いていたのだ。





幸せそうに、笑いながら。





一瞬だけ快感を忘れ、私は弟を見つめる。





綺麗だった。





泣いているというのに、その泣き顔は、とても綺麗だった。





文句のひとつやふたつほど言ってやろうと考えていたのに、これじゃあなにも言えなくなるじゃんか。





私はそう思いながらふっ、と笑って、弟の頬に手を添えた。







あなた
私も、焦凍のおかげで、すごく幸せだよ...っ、大好きだよ、焦凍...







そう言うと、弟は嬉しそうにはにかんで、深く口付けてくる。





再び身体中に快感がはしり、私はくぐもった喘ぎ声を上げる。







轟焦凍
俺も...っ、俺も、大好きだ、あなた...っ







そう言いながら抽挿を繰り返し、深いキスをしてくる弟。





私はそんな弟の首の後ろに手を回し、抱きつく。





...そういえば、こいつゴムつけてないよね。





まあ、すぐに掻き出せばいっか。





そう思いながら、私は大人しく弟を受け入れる。







轟焦凍
あなた、好きだ、好きだッ...ん"、ッ!!
あなた
あ、っ...〜〜ッ!!!







それから少したって、2人同時に達する。





弟は全て出しきるとこちらを見つめ、私の唇に触れるだけの優しいキスを落とした。

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