私たちは寮に入り、相澤先生から説明を受ける。
みんなは寮の中を見て、テンションが爆上がりだ。
まあ、みんながはしゃぐのも無理はないよね。
確かに広いし、めちゃくちゃ綺麗だもん。
いつも和の雰囲気に囲まれて生活していたからね。
なんか新鮮。
でも、ちょっと落ち着かないような気がするけど。
めっちゃ贅沢じゃん。
ベランダ...縁側と似たようなものかな。
よくわかんないけど、すごいことには変わりないんだろうな。
ヤオモモちゃんの家、どーなってんの。
ちょっと興味あるからね。
先生の言葉に、みんな揃って返事をする。
私の部屋は...5階か。
最上階なんだね。
女子で一緒なのは、ヤオモモちゃんと梅雨ちゃんか。
心做しか、梅雨ちゃんの様子が変なような気がした。
私の勘違いかな。
まじかよ。
弟も一緒なのか。
まあ、別に問題はないんだけどね。
変な部屋作らなきゃいいけど。
5階に着いたところで、弟やヤオモモちゃんたちと別れる。
そして、指摘された自分の部屋に入る。
さて、どうしようか。
正直フローリングが落ち着かないから、自分の家の部屋と同じ感じにしたいんだよね。
...ちょっとリフォームさせてもらおっかな。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。