第415話

No.413
7,406
2021/06/10 11:00
ギャングオルカ
貴様ら4名が充分な戦闘力を持つことはわかった。だが、それだけだ。要救助者への不遜な振る舞い、周囲の状況を無視しての意地の張り合いなどの愚行...!今日は貴様らに特別な試練を与える







私たちを放り投げたあと、ギャングオルカが話し出す。





特別な試練...?





なんか、嫌な予感がする。







ギャングオルカ
貴様らに欠けているモノ、それ即ち"心"!!差し伸べた手を、誰もが掴んでくれるだろうか!?否!!時に牙を向かれようとも、命そこに有る限り、救わねばならぬ!!







ギャングオルカがそう言った瞬間、先程の扉がゆっくり開かれる。







ギャングオルカ
救う救われる、その真髄に在るは心の合致通わせ合い!!さァ超克せよ!!死闘を経て彼らと、心を通わせてみせよ!!それが貴様らへの試練だ!!







死闘か...。





頑張らなきゃ、!





そう思い、私たちは一斉に身構えた、が。







子供
わあああ!!
子供
ひーろー!!
子供
ナマー!ナマヒーロー!!







その体勢のまま、思わずかたまってしまった。





だって扉から出てきたのは、小さな子供たちだったのだから。







轟焦凍
...







これには予想外だったのか、いつもはポーカーフェイスを貫いている弟も、少し唖然とした様子を見せている。





爆豪くんに至っては、白目。





まあ、これはいつものことか。







子供
ダッセー!ばくだんダッセー!!







あ、爆豪くんが子供たちに弄られてる。







先生
もおおお!!ちゃんと言うこと聞きなさい、ってば!!







先生であろ人が涙目になって叫ぶが、子供たちは無反応だ。





あーなんかめんどくさいことになってる...。







ギャングオルカ
市立間瀬垣小学校の皆さんだ。先生、責任を持って児童をお預かりします
先生
よろしくお願いします...!







先生はそう言いながら、ギャングオルカにぺこぺこと頭の下げる。







爆豪勝己
死闘は!!







爆豪くんが突っ込むようにして叫んだ。





まあ、その気持ちはわかるけど。







子供
ほぎゃあああ!!
子供
みんなァ、タクトくんが泣かされた!!
子供
泣かしてんじゃねーバクダン!!
爆豪勝己
泣いてんじゃねー!!







爆豪くん、ちっちゃい子相手にそれは無茶だよ
...。







子供
いるんですよねェ。そうやって頭ごなしに怒鳴ってれば思い通りになると思ってる大人...。ま、響きませんよね
爆豪勝己
なんだこいつ!!







気持ちはわかるんだけどね。





爆豪くん、そんなに怒らないであげて。

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