次の日の朝。
ヒーローインターンの件について、相澤先生からそう告げられた。
結局、なんで全寮制にしたかは正確にわからないまま。
林間合宿が関係していることは間違いないと思うんだけど...。
爆豪くん、参加できないからって...。
私は少し呆れて爆豪くんを見つめる。
が?
おお、じゃあ事務所によってはインターン活動ができる、ってことだ。
インターン先について話し始めるみんなの中で、爆豪くんの声が響いた。
***
昼休み。
教室でみんなと駄弁っていると、相澤先生に呼ばれる。
なんだろ。
弟と爆豪くんを見てみるが、二人もなぜ呼ばれたかわからない様子だ。
まあ、そうだろうね。
3人で職員室に行き、相澤先生のところに向かう。
相澤先生は私たちに気がつくと、椅子ごと体をこちらに向ける。
そう尋ねると、相澤先生はなんでもないというように答える。
仮免講習の?
なんか嫌な予感がする...。
プリントを渡され、そのまま「失礼しました」と言って職員室を出る。
廊下を歩きながら、私はプリントに目を通した。
既に騒がしいわ。
これからの仮免講習、心配だなぁ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。