第345話

No.343
9,086
2021/01/18 13:40
相澤消太
1年生のヒーローインターンですが、昨日協議した結果、校長をはじめ多くの先生が「やめとけ」という意見でした







次の日の朝。





ヒーローインターンの件について、相澤先生からそう告げられた。







切島鋭児郎
えー!!あんな説明会までして!?
上鳴電気
でも全寮制になった経緯から考えたらそうなるか...







結局、なんで全寮制にしたかは正確にわからないまま。





林間合宿が関係していることは間違いないと思うんだけど...。







爆豪勝己
ざまァ!!







爆豪くん、参加できないからって...。





私は少し呆れて爆豪くんを見つめる。







相澤消太







が?







相澤消太
今の保護下方針では強いヒーローは育たないという意見もあり、方針として「インターン受け入れの実績が多い事務所に限り、1年生の実施を許可する」という結論に至りました







おお、じゃあ事務所によってはインターン活動ができる、ってことだ。







爆豪勝己
クソが!!







インターン先について話し始めるみんなの中で、爆豪くんの声が響いた。









***









相澤消太
轟姉弟、爆豪、ちょっといいか。話があるから、職員室まで来てくれ







昼休み。





教室でみんなと駄弁っていると、相澤先生に呼ばれる。





なんだろ。





弟と爆豪くんを見てみるが、二人もなぜ呼ばれたかわからない様子だ。







轟焦凍
爆豪、なんで呼びだされたか知ってるか?
爆豪勝己
知るかよ







まあ、そうだろうね。





3人で職員室に行き、相澤先生のところに向かう。







相澤消太
お、来たか







相澤先生は私たちに気がつくと、椅子ごと体をこちらに向ける。







あなた
相澤先生、話ってなんですか?







そう尋ねると、相澤先生はなんでもないというように答える。







相澤消太
すぐに終わる。仮免講習のことについてのプリントがあるから、それについて話したいだけだ







仮免講習の?





なんか嫌な予感がする...。







相澤消太
明日の詳しい内容とか書かれてるから、ちゃんと読んどけよ。以上







プリントを渡され、そのまま「失礼しました」と言って職員室を出る。





廊下を歩きながら、私はプリントに目を通した。







轟焦凍
座学の時は絶対に隣なんだな
あなた
そうみたいだね。同じ高校だからでしょ
爆豪勝己
虫唾が走る
轟焦凍
あんま騒がしくすると、講習参加もダメになっちまうかもだぞ。爆豪
爆豪勝己
わーっとるわ!!







既に騒がしいわ。





これからの仮免講習、心配だなぁ。

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