第369話

No.367
8,557
2021/02/27 13:43
次の日。





いつも通り起きて弟を起こし、着替えて共有スペースに行って朝ごはんを食べる。





食後の歯磨きなどの身支度を整えて、足早に寮を出て学校に向かう。





もちろん、隣にはぴったりついてきている弟。





教室に行くと、中にいたのは数人。





まあ、私たちが出る前に起きていなかった人もいるものね。







飯田天哉
おはよう轟くん!あなたくん!やはり早いな君たちは!







教室に入った瞬間に、飯田くんが私たちのところへと歩いてくる。







あなた
おはよう飯田くん。今日も元気だね
飯田天哉
ああ!体調管理には気をつけているからな!







さすが。





私は自分の席に行って、鞄から筆記用具やノートを取り出す。





あ、そうだ。







あなた
ねぇ、ヤオモモちゃん
八百万百
あらあなたさん、どうかしましたか?







自身の席で自習しているヤオモモちゃんに声をかけると、彼女はすぐに顔を上げて不思議そうな表情をする。







あなた
悪いんだけど、数学のノート持ってたら見せてほしいんだ。前に風邪引いて学校休んだ時に、ノートとってないから...
八百万百
そういえばそうでしたわね、わかりましたわ。でしたらこれ、ぜひ使ってくださいな
あなた
ありがとう







ノートを受け取り、お礼を言って席に戻ろうとする。





と、







八百万百
あなたさん、そのお顔の傷はどうなされましたの?







ヤオモモちゃんがまたもや不思議そうな表情で問いかけてきた。







あなた
あー...仮免でちょっとね、講習がスパルタだったから
八百万百
まあ、そうでしたのね







口元に手を当てて驚いた様子を見せる彼女は、なんとも上品に見える。







芦戸三奈
バクゴーどったのアレ?また喧嘩?







その声に振り向くと、三奈ちゃんが爆豪くんを指さして不思議そうに問いかけているところだった。







上鳴電気
女子は見てねぇのか。轟姉弟も見てみ







上鳴くんの言葉を聞いて、女子たちは一斉に私と弟の方へと目を向ける。





そしてすぐに、驚いたように声を上げた。







芦戸三奈
ひょーイケメン&美女が台無し!!どうしたのさ!!







えっらい大袈裟な反応するね。







上鳴電気
仮免講習がスパルタだったみてえだよ
芦戸三奈
体育会系だねぇー!!
爆豪勝己
コッソコソうるっせんだよ!!







爆豪くん荒れてるなぁ。





まあ、これはいつも通りか。

プリ小説オーディオドラマ