第103話

No.103
17,840
2020/10/03 05:24
爆豪勝己
よくわかってんじゃねえか舐めプ女
あなた
舐めプちゃうわアホ








クソから舐めプに進化すんなや。







爆豪勝己
言ってくれるな。雄英も先生も
あなた
ほんとにね
爆豪勝己
そーゆーこった!クソカス連合!








ちょっと落ち着こうか。





改めて考えてみると、今のこいつらにとって私たちは利用価値のある重要人物だ。





心に取り入ろうとする以上、本気で殺そうだなんて思っていないはずだ。





なら、方針が変わんないうちに早く逃げないとね。







あなた
そういえば私たち、まだ戦闘許可解けてないからね








そう言って笑ってみせる。







爆豪勝己
やんのかよ
あなた
当たり前








爆豪くんはニヤリと笑った。





どうやら、考えていることは同じらしい。





ヴィランたちがぶつぶつと言い出す中、爆豪くんが口を開く。







爆豪勝己
したくねえもんは嘘でもしねえんだよ俺ァ。こんな新規くせぇとこ、長居する気もねえ!








死柄木の手が、ぴくりと動いた。







死柄木弔
お父さん...
敵(ヴィラン)
いけません死柄木弔!落ち着いて!








そういったヴィランの方に、死柄木は目を向ける。







あなた
っ!
爆豪勝己
っ!








死柄木のその目を見て、私と爆豪くんは思わず固まる。





冷たい目だった。





蛇に睨まれた蛙の気持ち、って、こんな感じなのかな。







死柄木弔
手を出すなよ、お前








そう言って、死柄木は先程落ちた手のようなものを拾い上げる。







死柄木弔
こいつは、大切な駒だ








あの手、顔とかに結構身に付けてるけど、なんなんだろうね。







死柄木弔
できれば少し耳を傾けて欲しかったな。君らとは分かり合えると思ってた...。
爆豪勝己
分かり合うだ?ねえわ
死柄木弔
...仕方ない。ヒーローたちも俺らの調査を進めていると言っていた。悠長に説得してられない。...先生








死柄木のその一言に、私は思わず耳を傾けた。





先生?





誰のこと?







死柄木弔
先生、力を貸せ
爆豪勝己
先生...?てめぇがボスじゃねえのかよ、シラケんな








ヴィラン連合のボスは、てっきり死柄木のことかとばかり思っていたけど。





違う、っていうの?







死柄木弔
黒霧、コンプレス、また眠らせてしまっておけ
Mr.コンプレス
ふぅ、ここまで人の話を聞かねえとは。逆に関心するぜ








眠らせる?





ってことは、こいつが私を眠らせたやつか。







爆豪勝己
聞いてほしけりゃ土下座して死ねぇ!!








逃げるとしたら、隙をついて後ろのドアから逃げるしかない。





だけど、その隙をつくるために攻撃をしようにも、ワープを使ってくるやつが邪魔だ。





プロヒーローはまだなの?







あなた
爆豪勝己
俺が隙をつくる。てめぇはさっさと逃げやがれ








爆豪くんがそう言って、私を庇うように前に立つ。







あなた
そんなのダメだよ。隙をつくろうにも、ワープ使ってくるやつどうにかしなきゃなんないでしょ。一人じゃ無理だよ
爆豪勝己
うるせぇ。てめぇは黙って俺に守られてりゃいいんだよ
あなた
爆豪くん...








ぐいっ、と私の腕を引っ張り、後ろへと下がらす。





どうすれば。





いったいどうすれば、逃げられるの?

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