第412話

No.410
7,509
2021/06/10 10:59
オールマイト
じゃあ上で見てるぞ!
プレゼント・マイク
ケッパレよーヒィア!!







会場に着き、コスチュームを持って着替えに行く私たちを二人が見送る。





補講会場と書かれてある看板に従い、私たち三人は廊下を歩く。





...お父さん、オールマイトと遭遇してないかなぁ。





もし遭遇してたら修羅場だよ、きっと。





と、







夜嵐イナサ
おーい!雄英ー!







声が聞こえ、私は顔を上げる。





見れば、夜嵐くんがこちらに手を振りながら向かってくるところだった。





お父さん、夜嵐くんとも会ったらやばそう。





会わないといいけど。





なんて思っていると、知らない人の声がした。







???
あーなになに、ちょーいい男じゃん







目を向けると、そこにいたのは士傑の制服を着たひとりの女子がいた。







???
ヤバ驚嘆、イケメンと講習とかマジ恐悦〜







えっと、誰?







夜嵐イナサ
ケミィさん!
???
夜嵐なにー超知り合いー?マジ連絡先ー
轟焦凍
あ、はい







どうやら弟のことが気に入ったらしい。







夜嵐イナサ
ケミィさん交流術さすがっス!!勉強になりマス!!







さん付け、ってことは、2年生とかかな。





少なくとも、先輩であることには間違いなさそうだ。







爆豪勝己
おいハゲ。この女、この前までいなかったろ
夜嵐イナサ
ああ!いなかったし、俺はハゲてないんだ!







それはわかったよ夜嵐くん。





ひとり展開についていけないままでいると、また別の声がした。







???
ケミィ!!下作である!!士傑生たる者、斯様な者など捨ておけ!!







えっと、誰?





なんかさっきから知らない人ばっかり出てくるんだけど。







爆豪勝己
肉!!てめぇ一次で落ちたろ
???
観覧の許可を頂いたのだ!!見学!!
爆豪勝己
帰れ肉!!
???
肉倉精児である!!







なにこのカオスメンバー。





関わると疲れるやつだよ、絶対。









***









轟焦凍
あなた、あとでな







そう言って弟は、私の頭にぽん、と手を置いて軽く撫でてくる。





だからみんなが見てる前でこんなことしないでよ。





弟はなにも気にしていない様子で私の頭を撫でたあと、更衣室へと向かっていく。





ほんっとにマイペースだな、あいつ。





私は軽くため息をついてから、同じように更衣室に向かった。

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