第449話

No.446
7,073
2021/04/11 11:06
轟焦凍
おかえりあなた。遅かったな








寮に帰ると、一番最初に弟が出迎えてくれる。







あなた
うん、ちょっとね







私は言葉を濁しながらも、そう言って共有スペースに行く。







轟焦凍
ちょうど良かった。今から出し物のことで話し合うらしいから
あなた
あ、そうなんだ。じゃあ荷物部屋に置いてから行くよ
轟焦凍
わかった







エレベーターに乗って自室に行き、荷物を置いてまた部屋を出る。





ミスコンに出る時のドレスは決まったけど、問題はパフォーマンスの内容だ。





さてどうしよう。







芦戸三奈
あ、きたきた!あなたー!
あなた
ごめんね、遅くなっちゃって
八百万百
気にすることありませんわ
あなた
ありがとう







急いで共有スペースに戻り、みんなと合流する。





さてと、どんな内容になるのやら。







飯田天哉
文化祭はちょうど1ヶ月後!時間もないし、今日いろいろ決めてしまいたい







あと1ヶ月か。





パフォーマンス、それまでにちゃんとできるのかな。







葉隠透
まずは楽曲を決めないとだね!なににする!?
尾白猿尾
俺、そういうの疎いから、みんなの意見に従うよ
障子目蔵
俺もだ
上鳴電気
とにかくさ。おもてなしなんだから、みんなが知ってる曲をやるべきじゃね!?







まあ、確かにそうだよね。





みんなが知ってて、ノれて、それで踊れるやつ。





考えるの難しそう。







耳郎響香
みんなの意見をある程度総合すると楽曲は4つ打ち系だよね。ニューレイヴのクラブロック。ダンスミュージックだと本当はEDMでまわした方がいいけど、みんなは楽器やる気なんだよね?







その言葉に、みんながきょとんとする。





まあ、無理もないか。







耳郎響香
ベースとか、ドラムやってた人いる?







そして再び静まり返る。







耳郎響香
だよね...







響香ちゃんが想像通りだというように呟いた。







耳郎響香
まず、バンドの骨子ってドラムなんだけどさ。ウチ、ギターメインでドラムは正直まだ練習中なのね。初心者に教えながらウチも練習しなきゃだと、1ヶ月じゃ正直キツい







まあ、なかなかハードだよね。







上鳴電気
あ、つーかお前昔、音楽教室行かされたっつってたじゃん!
爆豪勝己
あ?







上鳴くんがそう言って、爆豪くんの方を見る。





へえ、意外。





でも、爆豪くんならできそうなイメージあるな。





なんたって才能マンだし。

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