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第77話

過去〜裏切り〜
2,108
2020/07/14 10:00
松原 佑
松原 佑
私…何かした、?
腕を組み、私を見る雫の視線は冷たい。

いつも私をいじめてくる奴らと同じ目をしている。
上原 雫
私が橋本のこと好きなの知ってて、ヤりに行ったんでしょ?
松原 佑
松原 佑
私じゃない…!
松原 佑
松原 佑
話したこともないのに…絶対違う!
橋本くんは、雫が好きな隣のクラスの男の子。

よく、橋本くんのことで相談に乗ったりしてたけど…私と橋本くんとの関わりは一切ない。
上原 雫
アンタに決まってるでしょ
上原 雫
本人から聞いたんだから。
上原 雫
つくづく最低な人だね
松原 佑
松原 佑
…ぇ、?
松原 佑
松原 佑
(本人から?どゆこと?)
松原 佑
松原 佑
(雫…お願い、信じて!)
生徒
生徒
ほーんと、最低!
いつの間にか雫を先頭にクラスメイトに囲まれていた。

クラスメイトの目はまるでゴミを見ているようだ。
生徒
生徒
ありえねぇww
松原 佑
松原 佑
(な、んで、、)
私は、何か悪いことしたの?

だから罰が当たったの?

私は、幸せな時間を過ごしたらいけないの?
大きな物音が教室に響き渡った。

音の方向を見るとドアの前に陽太がいた。

私への罵声ばせいが静かになり、室内が静寂せいじゃくに包まれる。

1歩、1歩、陽太がゆっくり近づいてくる。

教室にいる人全員が息を呑んだ。


少し…ほんの少し期待したんだ。

もしかしたら、助けてくれるかも、、って。

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