誰だって苦手な人と一緒は嫌でしょ。
歌い手だったときのセンラさんは好きだけどこの時のセンラさんは…嫌い。
怖いもん。
というか昨日みたいに血吸われるのかな…
またまずっとか辛っとか言われて吐かれるのかな…
やだなぁ…
センラさんの部屋に入ってから暫くの間沈黙が流れる。
センラ「フレンチトースト美味しかった?」
と、突然聞かれた。
なんでフレンチトースト?
あなた「はい、美味しかったですよ。あんなに美味しいフレンチトーストはお店でも食べたことありません」
私がそういうとそうか~と満足したような表情で言った。
センラ「俺な、あんたのこと嫌いだったんよね。死にたいだのどうでもいいだの。自分は1人で生きてるとでも思ってんのか?あと、絶対非常識やろって思ってたんよね。」
あなた「実際そうですししょうがないですよ。誰かの1番になりたいけど結局2番かそれ以下。1番がいればその人は満足する。私は所詮1番がいなくなった時の保険にすぎない。なら私なんかいなくても良くないですか?だれかに支えて貰って私は成り立っているなんてことわかってるけど嫌いなクラスメイトにも支えて貰ってると考えるだけで嫌気がさすんです。」
センラ「じゃあセンラの1番になっときます?」
後ろは多分センラさんのベッド前にはセンラさんの整った顔。
どうやら黄色のお食事の時間がきたみたいです
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。