残業をしてると、なんだか隣から視線を感じる。
急に言われた後輩からの一言。
その間もずっと難しい顔しながら、仕事もせず私をずっと見つめてくる。
こんなイケメンで、仕事もできる後輩から毎回こんなことさらっと言われて鵜呑みにしてたら身体がもたない。
冗談だと思って受け流そうとしたけど、彼の表情を見るといつにも増して真剣で、、。
吸い込まれそうな瞳で、真っ直ぐな言葉に自然に
「はい」と返事してしまう自分がいた。
その返事にガッツポーズで喜んでいる彼。
振り向くと軽く触れる唇。
かわいい顔でおねだりされて断れないまままた重なる唇。
ゆっくり離れてからもじっと見つめていると、少し顔を赤ながら優しく微笑んでくれた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!