第22話

火傷×登坂広臣
2,568
2023/07/19 22:32
(なまえ)
あなた
今日はいつものお礼を兼ねて、これから先輩の好きな料理作りますからっ!
勝手だけど先輩の家に押しかけて、料理を披露する。
広臣
広臣
本当に大丈夫かよっ
(なまえ)
あなた
任せてくださいっ!何度も練習したんで笑
広臣
広臣
ってか、お礼とか言うけど、俺の家でやるの意味なくない?
(なまえ)
あなた
だって先輩の家綺麗だし。私の家より大きいし笑
広臣
広臣
あのなー、、
(なまえ)
あなた
先輩はゆっくりしててくださいね
エプロンをバックから出してきたところを見せる。
(なまえ)
あなた
どうですか?
広臣
広臣
どうって?
(なまえ)
あなた
料理上手な人にみえません?
広臣
広臣
見えない
(なまえ)
あなた
えー
広臣
広臣
いいから、作るなら早くしろよ
(なまえ)
あなた
はーいっ
出来損ないの私をいつも気にしてくれて、可愛がってもらってる先輩が異動するからって今までのお礼を兼ねて料理を練習してきた。
(なまえ)
あなた
スペシャルメニューですから、楽しみにしててください♪
広臣
広臣
期待しないで待ってる笑
先輩のために、料理教室にまで通ってこの日のために準備してきた。
(なまえ)
あなた
これと、、これでっ、、
いつも使ってたものでないから、勝手が分からなくてドタバタしてしまう。
広臣
広臣
本当に大丈夫かよ
(なまえ)
あなた
大丈夫ですよっ笑
広臣
広臣
なんか手伝うか?
心配してわざわざ来てくれる臣さん。

でも、、。
(なまえ)
あなた
ほんとに、大丈夫です!味の保証も出来ますから!
広臣
広臣
なんかあったら言えよ?
(なまえ)
あなた
ありがとうございます!
あとこれを煮たら終わる。

そう思っていたのに、少しよそ見をして勢いよく蓋が足に落ちてしまった。
(なまえ)
あなた
熱っ!
広臣
広臣
大丈夫かっ?!
思ったより熱くなってて、しゃがみ込む。
広臣
広臣
ったく、お前はっ!
急いで私のところに来た先輩は急に抱き上げる。
(なまえ)
あなた
えっ!?
広臣
広臣
いいからっ、行くぞ
急いでシャワー室に連れて行かれる。

膝に座らされ、蛇口からの水を直接当てられる。
広臣
広臣
痛いだろうけど、我慢しろ
(なまえ)
あなた
私、大丈夫ですからっ、、!
広臣
広臣
いいから言うこと聞けっ!
(なまえ)
あなた
、、っ!
怒られたのが初めてで何も返せなくなる。

足を掴んだまま、冷水に患部を当て続ける。
広臣
広臣
とりあえず、、腫れてないな
(なまえ)
あなた
迷惑かけてすみません、。
広臣
広臣
ったく、いつもいつも危なっかしいんだよ!
(なまえ)
あなた
ごめんなさい、、。あ、先輩はっ、踏んでたりとか、熱いとこないですか?
広臣
広臣
俺は大丈夫だから、、
(なまえ)
あなた
ならよかったです。
広臣
広臣
良かったじゃねーって
ぎゅっと抱きしめられる。

体から先輩の心臓の音が響いて来る。
広臣
広臣
こんなこと、、マジで心臓に悪すぎる、、
(なまえ)
あなた
心配、、してくれるんですか?
広臣
広臣
当たり前だろ
(なまえ)
あなた
こうやって駆けつけてくれるなんて思わなかったです。
広臣
広臣
はぁ?なんで?
(なまえ)
あなた
出来損ないだし、、いつも迷惑かけっぱなしだし、、。いつもバカにされるから、、また笑われるのかと、、
広臣
広臣
これは違うだろ
(なまえ)
あなた
え?
広臣
広臣
だいじなくて良かったな。
(なまえ)
あなた
ありがとうございます
広臣
広臣
あと、。俺のために色々と頑張ってくれたんだろ?
(なまえ)
あなた
なんで知ってるんですか?
広臣
広臣
その絆創膏。あなたのことだから、何回も練習とかしてたんだろ?
(なまえ)
あなた
バレましたか、、
広臣
広臣
そんなのすぐ気づくよ。ばーか笑
(なまえ)
あなた
ばかって、、
広臣
広臣
それにみんなに馬鹿にされても失敗してもいつも頑張るやつってなんかかわいくみえるだろ笑
(なまえ)
あなた
えっ、、?
広臣
広臣
えっ、、?あ、、いやっ
(なまえ)
あなた
かわいいんですか?
広臣
広臣
違う、言葉のあやで、、
(なまえ)
あなた
ふーん笑そうですかっ、そうですか笑笑
広臣
広臣
あなたのくせにムカつく
(なまえ)
あなた
えっ?なんですかそれ!
怒っているはずなのに、なんでか笑われる。
広臣
広臣
何?それでも俺に睨んでるつもりなの?怖くねーし、すげーブサイク笑
(なまえ)
あなた
もう、さっきから酷すぎですって!
広臣
広臣
でも、すげー好き
(なまえ)
あなた
え、、っ、んんっ!
驚いて先輩をみると、重なり合う唇。
(なまえ)
あなた
えっ、、今っ//
広臣
広臣
何?こう言うの初めて笑?
(なまえ)
あなた
ち、ちがいますけどっ、、今き、きすっ!
広臣
広臣
したけど?何?
(なまえ)
あなた
したけどって、、なんで?!
広臣
広臣
好きだから?
(なまえ)
あなた
え、ってかなんで疑問なんですか?それに、なんで今なんですか?あと、あとっ、!
広臣
広臣
さっきからうるせー口だなっ。これ以上うるさいと口塞ぐぞ
(なまえ)
あなた
だ、だって、もう頭回らなくてっ、、それでっ、、
広臣
広臣
じゃあ、とりあえず俺で頭いっぱいになっとけば?
(なまえ)
あなた
え、、?んっ、、っ
腰を引き寄せられ何度も重なる唇。

どんどん先輩の波に飲まれ、頭が回らない。

息が続かなくて、身体をはなそうとするけど、そんなの許してくれなくて、、さらに深いキスになっていく。
広臣
広臣
あなた、、口開けろ
されるがままに先輩にしがみつくしかなかった。

ゆっくり唇が離れる頃には力が入らなくて寄りかかる。
広臣
広臣
おっと、、
私をそっと抱きしめてくれる。
広臣
広臣
これで俺で頭いっぱいになったろ?
(なまえ)
あなた
、、はい
嬉しそうに笑う先輩が最後におでこにキスを落とす。

もう、何も考えられないほど先輩でいっぱいになり、とっくに火傷の痛さもなくなっていた。

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