彼がお風呂に入っている時間に某男性グループのライブDVDを見ていた。
上裸が見えてはキャーキャー言ってたら、ふと膝の上に座り目を隠される。
それから今度は他のメンバーを見つつまたキャーキャー言ってたら、また目隠しされてしまう。
目隠しされたままゆっくり唇が重なり合う。
視界が隠された中、いやでも彼の唇の柔らかさが、手つきが伝わってくる。
リップ音と共に身体が過剰に反応してしまう。
耳元で甘い囁き。
聞いたことのない甘い声に返事もできずにいると、彼の唇が耳に触れる。
見えない分、神経が研ぎ澄まされる。
耳元で彼の吐息と共に甘噛みされ、耳に何度もキスされていく。
どんどん力が入らなくて抵抗もできなくて、彼に身体を委ねるしかできなくなる。
塞がれていた手から一筋の涙が溢れる。
ようやく視界が開ける。
服をそっと捲り、今にも脱ぎだそうとする彼を咄嗟に止める。
彼から離れようとしたけど、腕を掴まれる。
気づけばソファに押し倒されてて、目の前には天井と彼の顔。
妖艶な表情で私を見下ろされる。
そのまま甘いキスが降り注がれていく、、。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。