那須side
あなたはいつも1人で努力して我慢して抱え込むから
年に数回、感情的になることがある
そうなったら迎えに行くのはなぜか俺の担当で
今もちょうどあなたを見つけたところなんだけど
ジェシーくんと一緒にいるっぽくて……
あなた「……みんなに謝りたいです」
ジェス「それでよしっ!ちょうどお迎えも来てるよ」
あなた「え?…………那須!」
『帰ろう。みんなあなたのこと待ってるよ』
ジェシーくんに挨拶をしてから
楽屋に戻るために2人でもと来た道を戻る
なにか声をかけようか俺が迷っていると
あなたがゆっくりと口を開いた
あなた「那須っていつも私のこと迎えに来てくれるよね」
『あー、なんか担当になってるよな笑』
あなた「そっか、担当か、、」
『もしかして俺じゃない方が良かった…?』
あなた「ううん。那須がいい。」
『え?』
あなた「うわ、変な顔してるー笑」
『いや、そんなこと言うと思わなかったから…』
あなた「実はさっき部屋飛び出しちゃった時も
"きっと那須が迎えに来てくれるんだろうな"
って思ってました、ごめんなさい…笑
『なにそれ、可愛いところあるじゃん笑』
あなた「そ、そんな簡単に女の子に対して
可愛いとか言っちゃダメなんだぞ……!」
『なに?アイドルのくせに照れてるんですかー?』
あなた「メンバーに言われるのは違うの……っ!」
顔を真っ赤にするあなたを見て、また可愛いと思った
怒るだろうから言わなかったけど…笑
あなたがどこにいても、あなたになにがあっても、
俺が絶対に迎えに行くからね
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。