第5話

??回目の死
301
2023/04/03 12:24





この日々は3年ほど続いた




毎朝葛葉が僕達の所に遊びに来て、三人で過ごしていた





興廃した世界の中でただ三人、平和に暮らしてた





















はずだった





ある朝、あなたが居なかった




夜は一緒に過ごしていたはずたったのに





くず…は…
葛葉
落ち着け
葛葉
どっかに遊びに行ってるだけだから
………
葛葉
俺が捜しに行って来る
葛葉
安心して待ってろ
わか…


バサッバサッ





















また…死んじゃうの…?
また僕を置いてこうとするの…?
これで…??回目…だっけ






あなた…











叶は丸くなって、ずっと十字架のネックレスを握りしめていた

























葛葉
っくそ!
葛葉
どこ行ったあいつ!




比較的建物は崩れて辺りは見やすい



それでも、見つからない












葛葉
…一旦降りるか



バサッバサッ






そう音をたてて崩れた瓦礫の上に立った







その時、やっと気がついた

葛葉
ん?なんか此処…血だまり…が…

葛葉
あなたッッ!!!!!





瓦礫に埋もれて、腕だけがその瓦礫の間に挟まっていた




葛葉
ッ待ってろ!今退けるから!



叶の言った通りだった



「いつもあなたは酷い姿で死んでいる」




こんな死に方、あんまりだ












やっと周りの瓦礫を退けることが出来た

 

でも、そこには血しか残っていなかった
葛葉
ッッこれじゃ…


葛葉
叶になんて言えば良いんだよッ…





 




泣けない


いくら何年一緒に過ごした子供が死んでも


俺は泣けない















俺は


残った腕と、手に握られていたであろう十字架のブレスレットを持って


覚悟して、叶の所に向かった



















叶に何て言おう



「またあなたが死んでた」


とか?



「ごめん」



謝っても許されないかも知れないけど



俺が守るって言ったのに
















叶は、どんな顔をしたら良いのか



きっと分からなくなる










バサッバサッ


そうやってまた音をたてて


屋根のあるいつもの場所に降りた




でも、もうそこには



















誰も居なかった





机のような所に、一枚の紙を残して
















「僕、もう行くね」



「楽しかった」



「怒ってないからね」











「また会おうね」

葛葉
ッかな…えッ…





葛葉
絶対…見つけだすッ…!

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