第28話

二十四話
20,268
2020/05/24 05:43
私が動揺しつつも近くのソファに座ると、るぅとが「あ!」となにかを思い出したふうになった。
るぅと
るぅと
お仕置タイム、やるの忘れてました!ジェルくん、ころちゃん、アレ用意して!
お、お仕置タイム?
頭にハテナが浮かびまくっているが、ほかの人たちは我関せずとテキパキ動き回っている。なぜか猿轡を噛むように言われ、仕方なく噛んだ。そして腕を後ろで束ねて縛られてしまった。
すると急に目の前に人間の城の様子が移された。そこには祖父の大臣と大嫌いな姫、マイペースな王様が映っている。
さとみ
さとみ
やぁやぁ諸君。久しぶりという程でもないが久しぶりだね。
あら、イケメン魔王様だわ!
大臣
勇者は…あなたは無事か!?
ジェル
ジェル
この通りだよ。
それにしても…すごく純粋な娘だ。なにも言わないものだから(物理的に)襲ったよ。
王様
なに!?
まさか貴様ら…魔物の分際で聖なる勇者にピーをしたというのか?
あなた

んんんんん!
(誤解です!)

ななもり。
ななもり。
そうなんですって言ってまーす
私の頭を自分に引き寄せてニヤッと笑う。誤解ですって言ったのに…!!
莉犬くん
莉犬くん
そのうち抵抗もしなく(できなく)なったよ…♡
るぅと
るぅと
もういいなり(言ったことはやってくれる)ですもんね?あなた。
あなた

んんんんんんっんんんーんん
(いいなりになった覚えはない)

ころん
ころん
まぁ、君らは無能だからw?
あなたを助けに来ることも出来ずにいるんでしょwww
さとみ
さとみ
あなたはどんどん堕ちていくのだ…ハッハッハwww
魔王様、マジで笑ってます。
演技抜きで可笑しくなっちゃったんでしょうね。
さとみ
さとみ
ではまたな!!
へっぽこ勇者
いつか助けに行ってやるからな!!(スライムすら怖くて城に帰ってきた偽勇者)
こうしてお仕置タイムは終わる。
あなた

私すごく誤解されまくってる気がするぞ。

ころん
ころん
そのくらいが丁度いいんだよ←
あなた

どのくらいだよ…

私は呆れて皆を見た。でもなんだかんだでまぁいろいろあって…私は無事に敵地で過ごしている。といっても、もう私の心のどこかでは彼らを敵として見ていないらしく、ピリピリした緊張感はなかった。
あなた

ここでは戦うこともできない…というかしたくもないからな。本はあるか?

私は勇者だ。
小さき頃から武術と知識と品は教えこまれている。本はある程度読めるはずだ。
莉犬くん
莉犬くん
あるよ!大きな図書室があるんだよ〜!
さとみ
さとみ
俺が連れてくよ
莉犬くん
莉犬くん
え、俺が行くよ
バチバチと火花が散る。
ど、どっちと行こうかな…




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おはこんにちばんわ、霧矢です!
更新できていなくてすみませんでした…更新できていない間もコメントをくださる方がいらっしゃって、とても心が温かくなりました。ありがとうございます。


それでですね!この回の続きの展開は読者様に決めてもらおうと思うのです。さとみくんか莉犬くんか教えてください。ついでに感想も頂けると嬉しいです。
あ、ちなみに両方っていう欲張りな回答もOKです←

それじゃ、ばいっ★☆★

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