第5話

第三話
32,773
2020/02/21 12:10
ジェル
ジェル
でもなぁ、
めっちゃ疲れてもうて…
あなた

なにかしたのか?

ジェル
ジェル
いや、特定の人物の居場所を
調べるのには魔力が結構必要でな…
あなた

へぇ?
私も出来るかな?

そう言うとヴァンパイアはクスッと笑った。
ジェル
ジェル
迷ってる時点で無理なんと
ちゃう?
あなた

あ、そうか。そういやお前
なんていう名前なんだ?

ジェル
ジェル
ジェルやで。
そうか、知らなかったのかww
また笑う。本当によく笑うやつだな。
しかし、唐突に笑い方がゲスになった。
ジェル
ジェル
チカラ、補充してええ?
あなた

なんだ、そんなことか。
別にいいぞ。早くやってくれ

するとツカツカと歩いてめっちゃ近くに来た
その距離わずか10センチ。
おい、流石に近すぎやしないか?
ジェル
ジェル
あっそ。
じゃあ、いただきまーす
あなた

んあっ…!?

カプリ。

首筋に噛みつかれ、電撃のような痺れが体を襲う。ゾワゾワっと鳥肌がたち、私は思わず目を見開いた。
ジェル
ジェル
ん…チュウ
あなた

ふ…ぁっ…♡

言わえもしれない快感に力が抜け、足が
震えた。だんだん立っていられなくなり、
ガクンと座り込む。
それなのにしばらく吸うのはやめず…最後にちろりと舐められた。不思議と、すぅっと
傷が癒えていく。
あなた

はぁ…はぁ…

ジェル
ジェル
ごちそーさん
赤い舌を覗かせ、わずかに口元についた血を舐めとる。その姿はとても妖艶だった。
ジェル
ジェル
やっぱ勇者サマって
魔力強いんだなぁ。驚いたわ…って、もしもーし?
返事をしないからか、ちょっと心配になったご様子。大丈夫だよ!たぶんね。
すると、急にヒョイっと持ち上げられた。
突然の出来事に驚く。
ジェル
ジェル
魔王の玉座に出発進行!
あなた

え、ちょっ…え!?

ジェル
ジェル
目ェつぶっときや?
あなた

ああ…

ギュッと目をつぶる。
一瞬だけ強い風が吹きつけた。
ジェル
ジェル
到着ぅ~
あなた

もう着いたのか?

恐る恐る目を開くとそこは最初にいた部屋。
すごく便利なチカラだな。
あなた

テリトリー(領域のこと)の中では私は無力だ。あの剣だけは返してくれはしないか?

ジェル
ジェル
あー。
ころんに聞いてくるわ
いや、ころんが誰かわからんのだが。
あっという間にジェルが帰ってくる。
あなた

な、なんだ。
なんでそんな深刻そうなんだ?

ジェル
ジェル
それがなぁ…
まさか、返してもらえないとか?
そう聞くと、ふるふるとジェルが首を
振った…横に。そして、またニヤッと笑う。
ジェル
ジェル
返してもらえまーすwww
あなた

馬鹿!最初からそう言っておけ!

ジェル
ジェル
ほら、これやんな?
どこに隠し持っていたのやら、ラストソードを私に渡してくれた。ダジャレ?うるさい。
不可抗力なんだよ!!

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おはこんにちばんわ!咲良です☆
ジェルくんとさとみくんが多いですよね。
わかってます。さとジェル寄りの箱なんで
つい多くなっちゃうんですよ。
でも、ここから(晩餐から)ちゃんと出していくので!!
よろしくお願いします。
それじゃ…バイッ☆

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