奥のドアから顔を出すジェルと、ノリノリで入っていく他のやつら。
どうやらご飯を作っているのはジェルらしくエプロンを身に付けている。
…うわ、独特。
何が用意されているのかと言うと、
さとみ…普通(私と同じ)
ななもり…普通(私と同じ)
ジェル…血(どこから調達したのやら…)
莉犬くん…肉ばっかり
悪魔…普通(私と同じ)
るぅと…お寿司たくさん
と言った感じだ。
なんかひと席空いているところがある。
くわしくいくと、
ジ な る
机 さ という感じだ。
こ 空 莉
なに和気あいあいとしてるんだ。
っていうかハンバーグで喜ぶのかwww
子供なのかw?魔王軍は精神年齢低めなのかw
時おり、るぅとがニヤリと笑う。
なんかちょっと寒気がするのだが…
いただきまーすと号令がかかる。
そしてフォークを手にとり…ピタリと私は
止まった。
この目が嘘ついてるように見える?と、目をキラキラさせて見てくる。
あーはい、見えませんよ。
嘘ついてないんですねー。
一口大に切るとすごい量の肉汁が出てきた。
…ちょっと待って、エグいんだが。
噴水みたいに肉汁出てるんだが。
ヤギ悪魔と莉犬くんは何を見てきたんだ?
なんか、それがこうなって晩餐が始まった。
説明が面倒だったから適当に省略したというのは口が裂けても言えないことである←
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しばらくして。
さとみがまた目をキラキラさせる。
出てきたのはまたも独特なスイーツの数々。
ジェルは各自の好きな物を心得ているようで「〇〇はこれやんな」と配っている。
…私に配られたのは、ショートケーキ。
赤くてツヤツヤな大粒のいちご。
私はそれを最後に食べるタイプだ。
フワフワのスポンジにフォークをいれると、スグに切れてしまった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!