第10話

第七話
29,756
2020/01/02 13:30
ジェル
ジェル
ほーら飯やで~
莉犬くん
莉犬くん
うぇーいご飯~♪
奥のドアから顔を出すジェルと、ノリノリで入っていく他のやつら。
どうやらご飯を作っているのはジェルらしくエプロンを身に付けている。

…うわ、独特。
何が用意されているのかと言うと、

さとみ…普通(私と同じ)
ななもり…普通(私と同じ)
ジェル…血(どこから調達したのやら…)
莉犬くん…肉ばっかり
悪魔…普通(私と同じ)
るぅと…お寿司たくさん

と言った感じだ。
ころん
ころん
ねぇあなた、座んないの?
あなた

あー…座るか

なんかひと席空いているところがある。
くわしくいくと、

ジ な る
机 さ という感じだ。
こ 空 莉
さとみ
さとみ
お、今日はハンバーグかぁ
ななもり。
ななもり。
美味しそうだね!
ジェルくんさっすが~ww
ジェル
ジェル
いやいやぁwww
なに和気あいあいとしてるんだ。
っていうかハンバーグで喜ぶのかwww
子供なのかw?魔王軍は精神年齢低めなのかw
あなた

私も同じものか。国で見たものと
同じ…いい匂いがするな。

ころん
ころん
でしょ!?
これ莉犬くんと僕で偵察に
行った時に見つけてきたんだ!
莉犬くん
莉犬くん
俺の嗅覚は普通の犬や狼と同じだからね☆
るぅと
るぅと
無駄なものも見つけてきたり
しますけど…時々いい玩具
見つけてくるんですよ。
時おり、るぅとがニヤリと笑う。
なんかちょっと寒気がするのだが…
ころん
ころん
んじゃ、食べよー!
いただきまーすと号令がかかる。
そしてフォークを手にとり…ピタリと私は
止まった。
あなた

これ…毒入ってないよな?

さとみ
さとみ
未だに俺らのこと疑ってんのかよwww
ジェル
ジェル
んな酷いことしないで!
だって、死なれたらたまった
もんじゃないし。
この目が嘘ついてるように見える?と、目をキラキラさせて見てくる。
あーはい、見えませんよ。
嘘ついてないんですねー。
あなた

む~…いただきます

一口大に切るとすごい量の肉汁が出てきた。
…ちょっと待って、エグいんだが。
噴水みたいに肉汁出てるんだが。
ヤギ悪魔と莉犬くんは何を見てきたんだ?
ころん
ころん
やぎ悪魔じゃねーよ!!
僕はころーん(°д° )
あなた

その顔どうにかならないのか…www

るぅと
るぅと
なりませんよ、ヤギですから
ななもり。
ななもり。
ちょ、るぅとくん…ww真顔でそれは言っちゃダメだよ…www
なんか、それがこうなって晩餐が始まった。
説明が面倒だったから適当に省略したというのは口が裂けても言えないことである←
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しばらくして。
ジェル
ジェル
今日はデザート作ったんやで
さとみ
さとみ
なんだなんだ~?
さとみがまた目をキラキラさせる。
出てきたのはまたも独特なスイーツの数々。

るぅと
るぅと
タピオカ…!!
莉犬くん
莉犬くん
パンケーキ…!!
ジェルは各自の好きな物を心得ているようで「〇〇はこれやんな」と配っている。

…私に配られたのは、ショートケーキ。
赤くてツヤツヤな大粒のいちご。
私はそれを最後に食べるタイプだ。
フワフワのスポンジにフォークをいれると、スグに切れてしまった。

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