第97話

ごめん、俺のせいで
2,813
2019/10/04 10:46
『☆☆消防よりドクターヘリ要請です。20代女性、3歳の女の子をかばおうと車に跳ねられ重症です。尚、女性は妊娠5ヶ月です。』
緋山美帆子
緋山美帆子
名取、雪村、行くよ
名取颯馬
名取颯馬
…はい、、
雪村双葉
雪村双葉
はい、

















俺は頭が混乱していた。

















変に胸騒ぎがする















妊娠5ヶ月の20代…



その言葉に引っかかる。
名取颯馬
名取颯馬
………新し、く…入って、、いる情報…があれば、、教えて、くだ、さい…
緋山美帆子
緋山美帆子
名取…?
言葉が前に出ない…
でも、あなたと決まった訳ではないし…
でも、そうでは無いと考えることを拒否していた。

























『こちらです!』
そう誘導された先には…
名取颯馬
名取颯馬
……………あなた、、?
苦しむあなたが横たわっていた。
貴方
そう、ま……ごめん、ね…?
名取颯馬
名取颯馬
………あなた?やだよ、まだ諦めないでよ
貴方
あの女の子、見たら…体が、勝手に、動いてた…
名取颯馬
名取颯馬
ね、、、あなた!!
俺は、あなたの手を強く強く握った
緋山美帆子
緋山美帆子
………早く、、ヘリに乗せるよ、
緋山先生の顔は青ざめていた。
雪村双葉
雪村双葉
っ…
雪村さんは、悲しみと苦しみでその場から動けなくなっていた


































緋山美帆子
緋山美帆子
患者情報を伝えます。20代女性………あなたちゃんです、、
その言葉を聞いた瞬間、救命は静まり返った
白石恵
白石恵
……嘘、、
藤川一男
藤川一男
嘘だろ…
横峯あかり
横峯あかり
あなたちゃん…?
灰谷俊平
灰谷俊平
え、どうして、、
藍沢耕作
藍沢耕作
………
冴島はるか
冴島はるか
名取先生…
口々に出す一言が、悲しみに浸かっていた

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