第2話
二話
車に乗っている間、お父さんはいろいろな話をした。
心配もしてくれて、嬉しい時間だった。
__________
前住んでいた所も大きかったが、着いた家は豪邸という言葉がとても似合う、豪華で大きな家だった。
この人は私の継母、李沙さん。料理も美味しくて、美人なんだけど……
この様に、私のどうもならない身長や顔を言ってくるのだ。
中学生の時は反抗期だったため、そんなことを言ってくる李沙さんが大嫌いでたまらなかった。
別に男っぽい女でもいいじゃん。
でも今更怒るなんてことはしない。もう慣れてるんだから。
そのお父さんの言葉で、特に何もなく家に入る。
その後は驚きの連続だった。
家の照明にシャンデリアが使われていたり
使用人の方がいたり
お風呂には露天風呂やサウナがあったり。
そして一番驚いたこと。
簡単に、人が出入りできることだ。
お父さんに連れられ、中央の階段を登り、角の部屋に向かう。
そう言いつつマップを渡される。
そうは言ったが、広すぎる。
今はどこに行けとも言われていないので、とりあえずベッドに飛び込む。
1人になれば口は少し悪くなる。それは普通。
でもいつもは静かで1人になると独り言が多い。
これは家柄のせいで色々言われた影響。
音楽の才能はある方なのに、お父さんと比べられて才能無しと見られる。
そう言う人に反論できない私が嫌いだ。